詩人のナプキン の商品レビュー
堀口大學によるフランス短篇アンソロジー。これを読むと、私が「フランス文学」だと思って読んでいたかなりのものは「堀口大學作品」だったんだなあ、と思い知らされる。惜しむらくはこのちくま文庫版、せめて各篇の作者(17人)の名前の原綴および生没年を入れてほしかったなあ。だって「いまわの夢...
堀口大學によるフランス短篇アンソロジー。これを読むと、私が「フランス文学」だと思って読んでいたかなりのものは「堀口大學作品」だったんだなあ、と思い知らされる。惜しむらくはこのちくま文庫版、せめて各篇の作者(17人)の名前の原綴および生没年を入れてほしかったなあ。だって「いまわの夢」のアルベルト・インスゥアはキューバ生まれ、スペインで活動した人、カヴァーにあるように一概に「フランス短篇」と言ってしまえないではないか。堀口大學自身、メキシコに居た期間も長かったのだった。というわけで、南米文学にも入れておきます。そういえば、堀口大學訳になる「ルパン」シリーズも何冊か持ってました。読み返してみようかな。
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