商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1991/11/20 |
JAN | 9784003113011 |
- 書籍
- 文庫
西脇順三郎詩集
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
西脇順三郎詩集
¥1,210
在庫なし
商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
きっと、シュールレアリズムの影響を受けた詩の読み方というものもあるのだろうが、一つ一つの語感に想像力を啓発されながら読むのも、その一つの方法ではなかろうか。
Posted by
失われた眠りをさがす女の 眠りの中に眠りをさがす女の 幸福のさびしさに永遠の中に さまよう女の川ながれの冬眠! 愛は眠りか死の中に生きのこる 夢は夢の中にしか生きられない 男は女の冬眠のための道具にすぎない 残忍な春にすぎない たとえばこのような言葉の羅列、限りなく美しく、豊饒...
失われた眠りをさがす女の 眠りの中に眠りをさがす女の 幸福のさびしさに永遠の中に さまよう女の川ながれの冬眠! 愛は眠りか死の中に生きのこる 夢は夢の中にしか生きられない 男は女の冬眠のための道具にすぎない 残忍な春にすぎない たとえばこのような言葉の羅列、限りなく美しく、豊饒な言葉の洪水に驚く。シールレアリスムの詩人恐るべし。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『ambarualia』前後はやっぱりシュルレアリスム(の西脇的な読解)の色が強くてどうしても表層的、というよりかはやってる方は楽しいんだろうけどさ…感があった。当時のモダニズムの思潮になじめないところがぼくにあるだけなのかもしれないけど。 『旅人かへらず』『失われた時』あたりに入るとドヤ感を出しつつも抒情的だった。有/無、存在の西脇的な主張をところどころ織り交ぜてくるところはちょっと哲学しすぎじゃねって思ったけれど、浮いてしまうのでもなくそれはそれで詩的で、だからそれなりに読めてしまえるのはいいですね。
Posted by