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オーレリア 夢と生
1,922円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 思潮社 |
| 発売年月日 | 1991/10/01 |
| JAN | 9784783728252 |
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オーレリア
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オーレリア
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
本書の内容は、簡単に説明すると、「ジェラール・ド・ネルヴァルの幻の遺作であり、彼の最愛の女性オーレリアを失った痛手、運命の打撃、狂気と旅浪にさまよう病める魂、人生の極限状況を詩的に探求した作品。この作品は、精神病院に入院中の記録を文学的意図を持って書かれた世界文学史上初めての作品...
本書の内容は、簡単に説明すると、「ジェラール・ド・ネルヴァルの幻の遺作であり、彼の最愛の女性オーレリアを失った痛手、運命の打撃、狂気と旅浪にさまよう病める魂、人生の極限状況を詩的に探求した作品。この作品は、精神病院に入院中の記録を文学的意図を持って書かれた世界文学史上初めての作品とされている」。つまり、狂気に縁がない人が読んでもわからないだろう。冷静な(客観的な)人の理解などは考えられない。 冒頭の「夢はもうひとつの生である」「夢は第二の人生である」というフレーズに頭をガーンとやられた。最初に本書を読んだ時は、どうしても自分自身の恋愛経験の方に思いを馳せて妄想に浸ってしまい、本書の内容などほとんど関心がなかったほどだ。 「夢はもうひとつの生である」「夢は第二の人生である」ほどのインパクトのある言葉は、あまりないと思う。他に、ヨシモト先生の「黙契」の冒頭「おまえのちいさな敗北は 塵芥をながしているうすくらい晨(あした)の運河べりで 生活の窮乏や愛のあせた女の背信を 一瞬の泥水のようにのみくだし みじめな浮浪人のこころになる たつたそれだけのことだ」もインパクトがある。ポール・ニザン『アデン アラビア』の冒頭「ぼくは二十歳だった。それが人生でいちばん美しいときだなんて、誰にも言わせない」もあるが、少し軟弱な感じがする。
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学生時代以来の再読。かつては、この物語世界に地中海的なイメージを抱いていたのだが、今回の再読ではまったく印象が違って、ほの暗いドイツ的な影を強く見ることになった。一世代前のホフマンとの相通を感じるし、メフィストフェレスや『ドン・ジョヴァンニ』、あるいはリヒターといったドイツ的なものが随所にあるからというばかりではない。また、オーレリアとマリアそしてイシスの同一化はきわめて異教的だが、「もはや死んでしまっている」ことにおいて悲劇的でもあるだろう。あるいは、それ故にこそ自らの夢にカバラの秘跡を探すのだろうか。
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この本の、書誌的な来歴にも、初出にも底本にも翻訳にも、ここで特に詳しくは触れません。かなり前に、「ネルヴァル」というだけで手に入れたものです。今の私にわかる限りでも、より新しい訳がありますが、全集だから入手しにくいかな?今、私の手元にはこれしかないし、訳者も「ねがわくば本文のみに...
この本の、書誌的な来歴にも、初出にも底本にも翻訳にも、ここで特に詳しくは触れません。かなり前に、「ネルヴァル」というだけで手に入れたものです。今の私にわかる限りでも、より新しい訳がありますが、全集だから入手しにくいかな?今、私の手元にはこれしかないし、訳者も「ねがわくば本文のみにて、作品それ自体を鑑賞していただきたい。」と述べているのに従って、私も、まずはこれだけを愉しみました。とはいえ、ここではイメージが出ませんし、帯の惹句を引用することをお許しください。「最愛の女性オーレリアを失った痛手、運命の打撃、狂気と放浪にさまよう病める魂、人生の極限状況を詩的に探求した幻の遺作の完訳。」です。ジェラール・ド・ネルヴァルの、他の著作をご存知でお好きな方、あるいはまた、次のような文章(最初のほうからちょっとだけ引用)に惹かれる方には、ぜひ。「だれしも思い出をさぐってみれば心をかきむしられたこと、魂に、運命の打撃を受けたことのひとつやふたつはあるだろう。」…、次の文章も引用したいのですが、止めます。イジワルでも出し惜しみでも、ネタバレ回避でも、ありません。夢とか生とか狂気とか、それらは皆がそれぞれに、それぞれ必要な状況で出会う(そのように配剤されている)のかもしれない、と、思うからです。私自身もまた、今、読んで更に尚、痛い。この種の痛みに耐えられなかった(ように見える)人を、私は難ずることができません。ただ、それでも、このような「文字の連なり」を遺した人が居る、それに、そのことだけに、一筋の何かを見たいと思いつつ。そうだ、思潮社のこの本、造りも凝っていて、「仏的」「仏装」も意識されています。
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