- 新品
- 書籍
- 文庫
モーテル・クロニクルズ ちくま文庫
544円
獲得ポイント4P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1990/06/27 |
JAN | 9784480024459 |
- 書籍
- 文庫
モーテル・クロニクルズ
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
モーテル・クロニクルズ
¥544
在庫なし
商品レビュー
3
3件のお客様レビュー
サム・シェパードを日本語で翻訳するとはつまり、英語だと「I」で(多分)統一されている一人称をそのまま「俺」とべったり訳すのではなく、この本で試みられているように時に「ぼく」という(一見すると似合わない?)一人称で訳すことなのかもしれない。むろん批判的に捉えたいわけではない。むしろ...
サム・シェパードを日本語で翻訳するとはつまり、英語だと「I」で(多分)統一されている一人称をそのまま「俺」とべったり訳すのではなく、この本で試みられているように時に「ぼく」という(一見すると似合わない?)一人称で訳すことなのかもしれない。むろん批判的に捉えたいわけではない。むしろこうして繊細に訳し分けられることによってサム・シェパードという男の内省とダンディズム(?)が膨らみを帯びてくると思う。荒っぽいようで繊細な筆致は幼年期や女性たちへの憧憬を叙情的に綴り、巧みに(凡庸な賛辞になるが)「酔わせる」1冊だ
Posted by
映画「パリ、テキサス」の元ネタだそうですが。 いかにも「ロードームービー」っぽい流れとポツポツした放り投げるような文体のかもし出す雰囲気が似ているだけで、ストーリーも登場人物も「違う」というか、そもそも、あんまり「ない」。 BGMにライ・クーダは似合いそうだけど。 結論としては...
映画「パリ、テキサス」の元ネタだそうですが。 いかにも「ロードームービー」っぽい流れとポツポツした放り投げるような文体のかもし出す雰囲気が似ているだけで、ストーリーも登場人物も「違う」というか、そもそも、あんまり「ない」。 BGMにライ・クーダは似合いそうだけど。 結論としては; この原作からあの映画を作っちゃうベンダースが偉い! でもこれ、通勤電車で、人波に揉まれながら読んでいると、非常にバカバカしくなってきました・・・。 予定のない休日の昼下がりとかヴァカンスとか待ち合わせの手持ち無沙汰を持たせるとか向きね。 そうね、待ち合わせの相手がこれ読んで待っていたら、 ちょっと株上げるかな。いい感じかも。 だって、もし遅刻してって、相手がキングとか読んでいたら。 どんな報復を受けるかって、ひいちゃいません・・・?
Posted by
きれぎれの会話、きれぎれの人々、きれぎれの手触り、きれぎれの部屋また部屋。きれぎれの、おびただしい、なにか。バッドランズの背景のなかで、それはシークエンスの手前でとまっている。アトランダムな断章と詩で編まれたクロニクルは、時系列に並べられ、つなぎを足されて、物語となることを拒んだ...
きれぎれの会話、きれぎれの人々、きれぎれの手触り、きれぎれの部屋また部屋。きれぎれの、おびただしい、なにか。バッドランズの背景のなかで、それはシークエンスの手前でとまっている。アトランダムな断章と詩で編まれたクロニクルは、時系列に並べられ、つなぎを足されて、物語となることを拒んだ、「記憶と時間」です。
Posted by