商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1990/11/25 |
JAN | 9784163122106 |
- 書籍
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クリスマスの思い出
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クリスマスの思い出
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商品レビュー
4.6
41件のお客様レビュー
季節はずれではあるが、初カポーティ。 清らかで、眩しいが、その周りの闇も見える。 (悪徳弁護士が暗躍する短編集のあとだったので、一瞬、読み方がわからなくてクラクラしてまった。)
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▼これ、カポーティさんもご自分で大のお気に入りだそう。<イノセンス・ストーリー>、まあつまり、素朴で子供向きのような平易さの人情噺…とのことで、きっと、「ええ話でグッとくるんだろうなあ」と思って読みました。 その通りでした。 ▼自伝的なのか自伝風なのか分かりませんが、恐らくは...
▼これ、カポーティさんもご自分で大のお気に入りだそう。<イノセンス・ストーリー>、まあつまり、素朴で子供向きのような平易さの人情噺…とのことで、きっと、「ええ話でグッとくるんだろうなあ」と思って読みました。 その通りでした。 ▼自伝的なのか自伝風なのか分かりませんが、恐らくは1940年代くらい?1920年台くらい?の、アメリカの片田舎の、恐らく貧しい村の、貧しい大家族の、厄介者扱いされている老女と少年の、交流と別れの物語です。短くて読みやすくて面白くて、痛くて泣けます。恐らく1時間くらいで読めます。 ▼こういうのは、「クリスマス・ストーリー」ということで、出版文化華やかなりしころには、主に雑誌(特集号?)に書かれたんでしょうね。 「新春スペシャルドラマ」みたいなことですね。 ▼銅版画?なのか、挿絵も味わい深かった。素敵な作りの本でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ずっと前に読んだ事があった。カポーティの作品というより山本蓉子の銅版画に惹かれて読んだと思う。 7歳と60歳過ぎのいとこ同志。二人は気の合う親友で愛犬のクイーニーとともに過ごしている。毎年11月になるとフルーツケーキを30個も焼いて、友人や自分の好きな人に送る。そのために涙ぐましい努力で一年かけてお金をため、材料を買うのだ。クリスマスツリーのために森の奥に出かけて行き、大きなモミの木を切って運んで飾りつける。お互いのためにプレゼントの凧を作りクリスマスの日に凧揚げをする。それはそれは楽しい日々だった。 しかし、それが最後になってしまう。僕は寄宿学校に入れられてしまい、数年後には彼女は亡くなってしまった。 カポーティの一番有名なイノセントストーリー。 素敵な二人の楽しい日々をそっと分けてもらった感じの語り。引き離されて寂しかったけど、きっと心はずっと繋がっていたな、と感じる。 カポーティがアラバマ物語の作者のハーパー・リーと幼馴染という事で、アラバマ物語の中に出てくるディルのモデルがカポーティらしいという事で読んだけど、アラバマ物語に出てくるディルは夏休みになるとやってくる少年で、ちょうど、7歳からアラバマにやってくるのよね。このクリスマスの思い出のあとくらいかな?
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