商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 1990/11/25 |
| JAN | 9784163122106 |
- 書籍
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クリスマスの思い出
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クリスマスの思い出
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商品レビュー
4.5
50件のお客様レビュー
美しいリボンを飾って贈り物にしたいようなお話です。 先に「ヌレエフの犬」という本を読みました。オブローモフと名づけられた犬は、ニューヨークのトルーマン・カポーティのパーティに紛れ込んで、床で酔いつぶれたカーポーティと同じ皿でウイスキーを舐めていたのです。そしてヌレエフが気に入って...
美しいリボンを飾って贈り物にしたいようなお話です。 先に「ヌレエフの犬」という本を読みました。オブローモフと名づけられた犬は、ニューヨークのトルーマン・カポーティのパーティに紛れ込んで、床で酔いつぶれたカーポーティと同じ皿でウイスキーを舐めていたのです。そしてヌレエフが気に入って彼の犬になったというお話でした。 トルーマンカポーティとヌレエフが交差した時があったということを知ったのですが、トルーマンカポーティは昔「冷血」というとても刺激的な本を読んで、彼は何か偏った嗜好のものを書く人かと勝手に思い込んでいました。 調べてみると、有名な「ティファニーで朝食を」の著者で、他にも美しい短編を残しているとのことでした。 中でも名作と言われているというこの本を読んでみました。 前おきが長いですが、あとがきで村上春樹さんが言い尽くされているように、暖かい、善意に溢れたとても感動的な物語でした。 親戚から疎まれ貧しい小屋で、老いた遠縁のいとこと犬のクイーニーと暮らしている7歳のバディーのお話(すでに思い出になっています) 毎年11月が来ると「フルーツケーキの季節が来たよ!」とわが友(いとこ)が高らかに叫んで、クリスマスの用意が始まるのです。貧しい貧しい中から節約して溜めた、中味は殆どコインの財布を持ってケーキの材料を買いに町に繰り出します。ペカンは農場の木の下で拾ってきます。必需品の高価なウイスキーは瓶にこっそり一本分けてもらいます。そして出来た31個のフルーツケーキは、毎年知り合ったひとたちや子供に全部送ります。大統領からもお礼の便りが届きます。 そして、クリスマス用のモミの木は背丈の三倍の高さと決まっています、それを切り出して2人で雪の上を曳いてきます。紙で作った飾りと古くなった電球で飾ります。交換するプレゼントは凧です。2人は草原に寝転んで高く舞う凧を眺めます。クイーニーには骨付き肉をプレゼントすると、いつも草原の土に埋めています。 こんなクリスマスの風景は、彼が大きくなって寄宿舎に入るまで続きます。無邪気な汚れを知らないような二人の日々が、クリスマスの出来事の中から伝わってきます。 カポーティの少年時代と重なっているそうですが、大人になってからもいつまでも心の隅にあった風景なのでしょう。まさに平凡な言葉ですが珠玉のような思い出、カポーティは荒れた晩年を過ごしたそうですが彼の心の中にはいつも貧しくても幸せなこんな思い出が灯っていたのかもしれません。
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先日『草の竪琴』についてのレビューを書いた後、フォローさせて頂いている方が本書を紹介しているのを目にした。カポーティの作品についてあーだこーだと知ったような口で持論を展開しておきながら、こんな純粋無垢(村上春樹によるあとがきによれば、イノセントストーリーと呼ばれているらしい)な短...
先日『草の竪琴』についてのレビューを書いた後、フォローさせて頂いている方が本書を紹介しているのを目にした。カポーティの作品についてあーだこーだと知ったような口で持論を展開しておきながら、こんな純粋無垢(村上春樹によるあとがきによれば、イノセントストーリーと呼ばれているらしい)な短編を知らなかったなんて恥ずかしい限りである。本当に私は無知なのだなと思い知らされた。しかし、無知故に、私は本を開く度に新鮮な喜びを享受することができる。馬鹿ゆえに幸せを実感できる。無知で本当によかったな、と心から思った。 7歳の少年と60歳の老婆の組み合わせ、世間知らずだが人の幸せを心から願っており、異民族の秘薬の調合方法を知る女性の存在、これらの要素は『草の竪琴』を連想させる。両作品の関係性については調べていないのだが、幼少期の思い出を元に二作品も執筆してしまうあたり、少年時代の記憶はカポーティの心に強烈に焼き付いているのであろう。子供の頃の情景に取り憑かれていると言って良いかもしれない。 本作はカポーティという人間を映し出す鏡だ。少年が彼の幼少期の物の考え方を代弁しているのは言わずもがなだが、老婆は執筆当時のカポーティを克明に映し出している。大人になりきれぬままに歳を重ねてしまった自分、歳を重ねているのにいつまでたっても現実との折り合いをつけられない自分、美しく無垢な思い出に浸り、著者の理想的な精神状態のまま自然に過ごすことのできていた少年時代の思い出と言葉を交わすことで今を生きようとする自分、これらの幼く孤独な感受性が湧き出すように散りばめられた本作は、心温まるものでありつつ、どこか物悲しい。人が誰しも持っていながら、社会とうまくやっていくために心の奥底にしまい込んでいた感覚を、本書は優しく撫でつつ、隙を見計らって強く呼び起こすのだ。以下に記す老婆の言葉が、本書の全てを物語っているといってよい。 「大人だからこそ、人は泣くんだよ」 「こんなに歳を重ねたのに、いつまでたってもまともになれないから」 村上春樹訳のレイモンドカーヴァーを読んだ学生時代の私は、その描写や空気感の虜になって原文のペーパーバックを買って読んだ。そして、訳文と原文から受ける印象があまりにも違いすぎてショックを受けた。変わらずレイモンドカーヴァーは好きなのだが、以来村上春樹が翻訳を担当した作品を避けるようになった。ティムオブライエンも同じ理由から原文のみしか読んでいない。本書も村上春樹訳だったため最初は躊躇したのだが、結果的に読んでよかったと思った。 色々言われることはあるのだろうが、元の英文とのギャップがありつつも村上春樹の翻訳は原書に繋がるような仕上がりになっていると私は思う。村上春樹の翻訳に幻滅することはあれど、著者に幻滅することはありえないのだ。だから本作に関しても、いつか必ず原文を読んでみたい。 まじりっ気のないトルーマンカポーティの純な文章を、この目と心で心ゆくまで堪能したいと強く願う。
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私のクリスマスは良い思い出ばかりだと思う、きっとそうじゃない時もあったんだろうけど、、、結局、今はそう思う。 だからクリスマスは凄い! クリスマス、苦手な人参が浮かぶ母の作ったスープを、それでも美味しい!とおかわりをしてしまうのがクリスマス。 年に一度だけの特別な日、クリスマス...
私のクリスマスは良い思い出ばかりだと思う、きっとそうじゃない時もあったんだろうけど、、、結局、今はそう思う。 だからクリスマスは凄い! クリスマス、苦手な人参が浮かぶ母の作ったスープを、それでも美味しい!とおかわりをしてしまうのがクリスマス。 年に一度だけの特別な日、クリスマス。 それくらいクリスマスはいつもご機嫌で大好きだった。 今はもう大人になって、仕事や人付き合いで1日が終わってしまい、あの頃の特別感は薄れてしまったけれど。 キラキラ光る木や車のランプが流れる道路、帰り道のそれだけでも少し気分が良くなる。 だからやっぱり、、、クリスマスは凄い!! そんなふうに思える1冊。 クリスマス前に読めてよかった。 私の苦手な人参が入ったスープはあと何年飲めるのかな。 大切なものすべてを抱えていけるだけの腕はないから、せめてクリスマスの思い出だけでもポッケに入れていけるといいなぁ、と思った。 人参の可愛い色合いは好き^^
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