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海野十三全集(第8巻) 火星兵団
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海野十三全集(第8巻) 火星兵団

海野十三【著】

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商品詳細

内容紹介 内容:崩れる鬼影.月世界探険記.第五氷河期.火星兵団. 解題 会津信吾著
販売会社/発売会社 三一書房/
発売年月日 1989/12/20
JAN 9784380895418

海野十三全集(第8巻)

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2022/01/08

海野十三(うんのじゅうざ) 1897.12.26-1949.5.17(徳島市生、51歳没、結核) 3つの短編と1つの長編。子供向け雑誌や新聞に連載され、主人公が元気で好奇心あふれる少年。少年が活躍して事件が展開する。今から考えると、いとも簡単にロケットが飛んだりするのだが、読ん...

海野十三(うんのじゅうざ) 1897.12.26-1949.5.17(徳島市生、51歳没、結核) 3つの短編と1つの長編。子供向け雑誌や新聞に連載され、主人公が元気で好奇心あふれる少年。少年が活躍して事件が展開する。今から考えると、いとも簡単にロケットが飛んだりするのだが、読んでるとその世界に納得してしまう。主人公の少年が活き活きしているからだろう。 〇「崩れる鬼影」(昭和8年7月から12月まで「科学の日本」(博文館の子供向け科学雑誌)に連載、単行本は昭和12年4月「地球盗難」ラジオ科学社刊に所収)   ・地球外生命体が地球にやってくる。アメーバ状の形状の定まらない物体のもよう。 〇「月世界探検記」(初出掲載誌未詳。昭和14年5月「十八時の音楽浴」ラジオ科学社刊に所収)   ・題名通りの月世界探検もの。数年前ロケットで行った隊が帰ってこず、それを探しに通信係の少年を含め、月に行く。月にはなんと金や地下世界があったが・・    ・アポロに先立つ31年前の小説。しかも昭和14年は1939年。10月にはドイツのポーランド侵攻という時勢。 〇「第五氷河期」(初出掲載誌未詳。昭和17年3月「暗号音盤事件」大都書房刊に所収)  ・数少ない自然災害による破滅もの   地球には氷河期がやってくるのだ、との主張に「氷河狂」と言われる博士。だが火山の噴火から異変はやってきた・・ これには少年は出てこず、警視庁の面々が描かれる。  小松左京はこれを読んでいたのではないかと思う。「日本沈没」「復活の日」があわさったような災害。 〇「火星兵団」(「大毎小学生新聞」と「東日小学生新聞」:ともに現「毎日小学生新聞」、の2紙に昭和14年9月24から連載。大毎は昭和15年12月31日まで460回、東日は12月30日まで396回。単行本は大阪毎日新聞社・東京日日新聞社から上下巻で昭和16年4月、5月に発行。  ・火星人がいた。長編。  ・千葉県の湖に父と二人で住む少年。手賀沼か印旛沼か? 漁師なので夜、うなぎをとって父を喜ばせようと一人湖にむかうと得体のしれない物体と遭遇。・・展開がけっこうこまごま。途中とばして最後を読む。  解説では海野氏の「作者の言葉」が載っている。  「今日の時代ほど日本で科学者がほしがっている時期はないのであります。皆さんご存知のとおり、いまや全世界は、二つに分かれて世界戦争を始めかけています。今度の大戦は、どっちかを完全にたたきのめしてしまうまでは、やめにならないでしょう。そして勝敗いずれかの鍵は、民族的精神の強弱と、そしてもう一つは科学力の強弱にかけられていると申してもよろしいのです。・・この「火星兵団」にかいてあることはでたらめだと思っている方もいるでしょう。しかし私はこの小説にあるようなことが、やがていつかは必ず起こるであろうとかたく信じて書きだしたのです。ですからこれからの皆さんは、用心し勉強もしてくださいと、この小説で皆さんに警告しているつもりです。・・私は知的な宇宙生命体は存在する、という仮定に立ちました・・ 」  連載中すぐに第二次世界大戦が始まっている。単行本は昭和16年4月発行。この「作者の言葉」は単行本発行時のものなのか、連載開始時のものなのか分からないが、冒頭の言葉など、思い切った表現だ。 監修:小松左京、紀田順一郎 1989.12.31第1版第1刷 図書館

Posted by ブクログ

2012/03/06

2012年3月6日読了。iPhoneの青空文庫リーダーアプリにて。最も偉く賢いとたたえられる蟻田博士による、「モロー彗星が地球に衝突し地球が粉みじんに砕ける」と「火星兵団が地球を襲撃する」という予言に地球は混乱し・・・。少年少女のために、最新の科学知識を駆使した冒険活劇小説といっ...

2012年3月6日読了。iPhoneの青空文庫リーダーアプリにて。最も偉く賢いとたたえられる蟻田博士による、「モロー彗星が地球に衝突し地球が粉みじんに砕ける」と「火星兵団が地球を襲撃する」という予言に地球は混乱し・・・。少年少女のために、最新の科学知識を駆使した冒険活劇小説といった趣、当時のちびっ子たちはさぞ心躍らせて読んでいたことだろう。荒唐無稽な物語のようだが、重力の違いから来る火星人と地球人の行動の違いとそれを突いた博士の秘密兵器などのプロットは現代のSFでも十分ありうるものに感じる。ただ、植物の心しかもたない火星人が地球人を通して動物の心を学ぼうとする、という非常に面白い要素をチラ見せしながら活用しないままお話が大団円を迎えてしまうのが非常に残念。当時の少年少女向けにはテーマが深すぎると判断したのか、勧善懲悪でないストーリーは時節柄よろしくないと判断したのか。

Posted by ブクログ

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