商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 1989/05/25 |
JAN | 9784041422304 |
- 書籍
- 文庫
広島に原爆を落とす日(下)
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広島に原爆を落とす日(下)
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
「…私の魂は、遥か彼方、宇宙の塵となって、けっして許されることなく幾千万年もの時を旅することでありましょう。漆黒の闇を旅する意識体の孤独を癒やすものは、かつて愛されたことがあるという記憶だけなのです。かつて愛したことがあるという記憶だけなのであります」―祖国を愛し、日本を、そして...
「…私の魂は、遥か彼方、宇宙の塵となって、けっして許されることなく幾千万年もの時を旅することでありましょう。漆黒の闇を旅する意識体の孤独を癒やすものは、かつて愛されたことがあるという記憶だけなのです。かつて愛したことがあるという記憶だけなのであります」―祖国を愛し、日本を、そして何より恋人百合子を愛するがゆえに、投下ボタンを押さざるをえなかった犬子恨一郎。みずからを誇り、自特と愛の思い強く生きる男の生と時代を、精密に築かれた仮構のなかで描いた、現代文学の傑作。
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20年ぐらい前に読んだ作品だが、すごく印象に残った本だったので、また買い直して読んでみた。つかこうへいにしか書けないストーリーと、つかこうへいにしか付けられないタイトル。ラストを知っていても、読んでよかったと思える作品だった。今回この本を再購入したくて本屋を巡ったが、どうやら絶版...
20年ぐらい前に読んだ作品だが、すごく印象に残った本だったので、また買い直して読んでみた。つかこうへいにしか書けないストーリーと、つかこうへいにしか付けられないタイトル。ラストを知っていても、読んでよかったと思える作品だった。今回この本を再購入したくて本屋を巡ったが、どうやら絶版ということが分かった。つかこうへいほどの作家でも、死んだ後は続々と絶版になっているのを知り、本は棄てると後悔すると思い知らされた作品である。作者が生きてる間に舞台も見に行きたかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
様々な所でレビューされているが、確かに、 簡単に、「好きだ」「面白い」「おすすめ」・・・と言える種類の作品ではないだろうと思える。 作者の境遇を反映した、きつくもあり、純愛でもあり。 舞台などでは「被爆し、アメリカの核の傘の下で戦後を生きてきた日本だからこそ、日本が語り継がなければ」というコンセプトがあったようだ。 読んでみるとそれに対する違和感や疑問などがあり、それこそがこの作品の本質なのだろう。 読んで損はないことは確かだ。
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