商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社 |
発売年月日 | 1988/02/25 |
JAN | 9784120016479 |
- 書籍
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浮世の画家
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浮世の画家
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
読み終わって、改めてどこが真実かわからなくなる。そんな気にさせる本でした。 戦前、戦後の日本での画家の立場を回想して描いているという設定です。 人の考えは、対する人、場所、時代によって変化していく。そんな様子が、一人の高名な画家の語り口で綴られていきます。 翻訳とは思えないほど、...
読み終わって、改めてどこが真実かわからなくなる。そんな気にさせる本でした。 戦前、戦後の日本での画家の立場を回想して描いているという設定です。 人の考えは、対する人、場所、時代によって変化していく。そんな様子が、一人の高名な画家の語り口で綴られていきます。 翻訳とは思えないほど、のめり込めます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
カズオイシグロがノーベル文学賞を受賞しました。 家に積ん読状態だったのですが、これを機によみました。 基本的に引退した老画家の独白で綴られます。 時代に翻弄されながら、戦中、戦後といきた人々、街、社会、世間、価値観。 激動のなかでも主人公は信念を貫いたようにもみえるし、ただ翻弄されともいえる。 主人公は自尊心と絵画の能力の双方のバランスをとりながら 生き抜いたと思っている。しかし、回りにはそうはみえない、ただの老人、前世代の人として扱われる。 このあたりの齟齬はアレクシェービッチの描く世界とも近い。 いろいろ仕掛けがあって 面白く読めた。佳作
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主人公の独白で話は進んでいきますが、時に主人公目線で、時に外から主人公を見る目線で視点を変えながら読むことで、主人公の自己評価の独断さを強く感じました。英国在住の著者が戦前戦後の日本を描いていますが違和感無く読めました。戦中戦後で自分の描いた絵の評価が変わってしまう画家の話ですが...
主人公の独白で話は進んでいきますが、時に主人公目線で、時に外から主人公を見る目線で視点を変えながら読むことで、主人公の自己評価の独断さを強く感じました。英国在住の著者が戦前戦後の日本を描いていますが違和感無く読めました。戦中戦後で自分の描いた絵の評価が変わってしまう画家の話ですが、結局自分が思っていたほど世間からは大きくは評価されていなかったのかも。
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