- 書籍
- 新書
イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む
¥1,320
在庫あり
商品レビュー
4.4
17件のお客様レビュー
漫画をきっかけにイザベラ・バードさんを知り、もっと深めたいと思って手にとった一冊。宮本常一が読み解く、という視点が最高!
Posted by
いくつかなるほどと思った事。 人力車は、明治になってできたという事。 そういえば、江戸時代のドラマを見ても、本を読んでも、人力車は出てきません。知っていたはずなのに、改めて、そうだったと思いました。 バードさんの本を読んだ時には、サラッと流してしまって、気がつかなかったのですね...
いくつかなるほどと思った事。 人力車は、明治になってできたという事。 そういえば、江戸時代のドラマを見ても、本を読んでも、人力車は出てきません。知っていたはずなのに、改めて、そうだったと思いました。 バードさんの本を読んだ時には、サラッと流してしまって、気がつかなかったのですね。 何処へ行くにも歩いていた江戸時代の人々。 明治にはいってすぐに、急速に増えた人力車。 人々は、すでに急ぐ事を覚えたのでしょうか。 そんなところにも、大きな変化があったのですね。 バードさんの気づいた、家の前を開け放って何かしら売っている店の存在。 作者、宮本さんによれば、見せて売るから「ショーウィンドウ時代が続いてくる」。けれども、これから先、作り手と売り手の人間関係のある店は、また復活してくるのではないかと言っています。 なるほど、クラフトフェアとかテント市、朝市など、どこも盛況ですね。 また、遠くにいてもう作り手や売り手がわかるネット販売も人気です。 一周回って、戻ってきた? 地方の産物や廃れかけた手工業の商品が、上手くこの流れにのるといいのになと、思います。 ノミと貧しさの話。 何処へ行っても、蚤がひどくて悩まされたバードさん。 日本は、気候がノミにとって非常に住みやすかったようです。 また、住居環境も、ノミのすみかにぴったりだったのですね。 衣類の着替えが極端に少なかっただろうと、宮本さんは言っています。 着替えをしない、不衛生である、虫に刺され、喰われる、掻いたり傷をそのままにする、皮膚やその他の状態が悪くなる。 まさに悪循環です。 それをどこかで断ち切る方法も無かったのですね。 アイヌの信仰として、義経を特別大切な神として祀るというのがあり、びっくりしたのですが。 どうも日本本土でも、偶然が重なったことで、ある神様に重きをおかれるようになるということが、あるようです。 いつのまにか、信仰している由来やどんな力に対して信心していたのかは、わからなくなってしまうのです。 大きな神社へ行くと、いろいろ小さな社が並んでいたり、さまざまな願い事がかなうことになっていたり。 こういった信仰については、とても興味深いものだと思います。 また別の書籍等でも追っていきたいテーマですね。 この本は、宮本常一さんが昭和49年から行なわれた購読会でのお話をそのまま文章にしたものです。 バードさんの見た日本、観察したものについて、さらに日本人の宮本さんが解説しています。 改めてバードさんの言いたかったことがよくわかったり、その時代の日本についてなるほどと思い、おもしろいと思いました。 宮本さんもすでに亡くなっており、その後に編集され、さらに2002年に本書となりました。
Posted by
まず、原著の翻訳を読もうと思ったのですが、宮本常一氏のこの本が私にはやっぱりしっくりきました。お寺で講話を聞いているような感じです。
Posted by