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苦味を少々 399のアフォリズム 集英社文庫
628円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 1990/06/25 |
JAN | 9784087495898 |
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苦味を少々
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
「人生を生きるのに、愛するもの、好きなことを一つでも多く増やすのは、たいへん、たのしい重要なことです」 田辺聖子さんの小説から抜き出された格言集。面白かったです。乃里子の3部作と短編しか読んだことがないのに気付いたので他の作品も読みたくなりました。 「ハイ・ミスざかり」の項が為に...
「人生を生きるのに、愛するもの、好きなことを一つでも多く増やすのは、たいへん、たのしい重要なことです」 田辺聖子さんの小説から抜き出された格言集。面白かったです。乃里子の3部作と短編しか読んだことがないのに気付いたので他の作品も読みたくなりました。 「ハイ・ミスざかり」の項が為になりました。ハイミス自体は死語だけれど、わたしも紛れもなくここにあるハイミスに含まれるので(この生き方しよう)と心に決めました。「自分がいま、どういう風に見られているかという、客観的発想。女がひとりで生きてゆく、しかも美しくみえるように生きてゆく、ということは、かなり高い緊張度を維持しなければならない」「どういう感じの女になるかというのを、いつも考えていなければいけない」うかうか過ごせないな…過ごさないけど。 でも、「目の前の草だけ抜いてたらええねん」という感覚も覚えていたい。
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- ネタバレ
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これは田辺聖子の作品からとったアフォリズム集だ.田辺聖子といえば,小学校の時に顔写真を見て衝撃を受けた覚えがあるけど,今回は文章に衝撃を受けた.大変失礼致しました. 人生のきびしさを素直に受け止めながら,人間らしいいとしさ,いやらしさ,心のうつろいを思いやりのこもったオトナの目で見つめる.カミュが述べたような,生きるに値しない人生をさらりと,しかししっかりと受け入れていながらも,その不条理に対する反抗としての人生をいかに生きるか,田辺聖子はいかに生きてきたのか,を彼女の作品と人生(50代の著作だけど)をもって示している,ように見えたよ.恋愛についても色々あるみたいで,本当のオトナというのはこんなにオシャレな人生なんだね.
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田辺聖子さんの数十年にわたる作品の中から399の名言をとり出して集めた本書はどこから読んでもおもしろく、ほろ苦さのある言葉は酸いも甘いもかみわけた著者ならではのものである。 “人生をうまく生きる人というのは、楽しい口実をたくさん考え付くひとである。”という冒頭の一文に打ち抜かれて...
田辺聖子さんの数十年にわたる作品の中から399の名言をとり出して集めた本書はどこから読んでもおもしろく、ほろ苦さのある言葉は酸いも甘いもかみわけた著者ならではのものである。 “人生をうまく生きる人というのは、楽しい口実をたくさん考え付くひとである。”という冒頭の一文に打ち抜かれてあっという間に読み終えた。 アラサーでも中年でも、シングルでも既婚者でも、女性ならばきっと、あるある、とか、ふむふむ、と思えるフレーズにこの本の中で遭遇できるはず。
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