商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1984/07/01 |
JAN | 9784001109894 |
- 書籍
- 児童書
幽霊を見た10の話
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幽霊を見た10の話
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商品レビュー
4.3
8件のお客様レビュー
幽霊の話ということですが、オカルトや怪談とは少し違う感じです。もっと身近なところに幽霊の存在を感じさせてくれ、読んだ後は清涼感すら覚えます。怖いもの見たさで読む本ではないです。 ピアスさんの本はどれも優しくて気高く、上質で好きです。私はなんだか、この方の本を読んだ後は、美術館に行...
幽霊の話ということですが、オカルトや怪談とは少し違う感じです。もっと身近なところに幽霊の存在を感じさせてくれ、読んだ後は清涼感すら覚えます。怖いもの見たさで読む本ではないです。 ピアスさんの本はどれも優しくて気高く、上質で好きです。私はなんだか、この方の本を読んだ後は、美術館に行った後のような感覚になります。
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※このレビューにはネタバレを含みます
小学校の国語の教科書に載っていた、「水門で」という話を無性に読みたくなって、Amazonで購読。 恐怖もの、という企画の本なんだ。へえ。 「水門で」はその1つで、本書によって小学校の時の記憶が修復された。 ただ、教科書とは違うと思われる部分もあった。私の記憶が正しければ、 教科書では、語り手であるわたしは、慕う兄貴から「ティドラー(小魚の意味、という注釈があった)」と呼ばれていたはず。その記述がなく、「ちび」となっていた。教科書の方が、その国のその文化が感じられて味わい深かった。 客観的な描写が、豊かな感情表現、心象風景、そして読者に好感や共感を抱かせる、とても素晴らしい物語だ、とあらためて思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
人の心から生じた恐怖や怪異、今も根付く超自然のもの。それらはいつもあなたのそばにいる。不気味な雰囲気を纏いつつ、リアリティの伴う10の幽霊の話。それは、本当に異形の物が原因なのか? (個人的に)やや訳が固く、言い回しも昔風で少し読み進めるのに時間を要してしまった。 が、おもしろい一冊。いつも読んでいる幽霊話とはまた少し違う雰囲気だった。確かに出てくるものは理解しがたい非日常の産物ではあるのだか、それが生まれ出た過程を見ると悪意や執着、思い込みから生じる負の感情などが根底にあると感じる。「ミス・マウンテン」、「ジョギングの道連れ」はその傾向が強い。ミス・マウンテンは読んでいて不快になるし、おばあちゃんに心底同情する。最後の「アーサー・クックさんのおかしな病気」という話は読了後すぐは円満に終わった!と思ったが、今思い返しつつ感想を書いていると本当にそうか?と首をひねる。(最後につぶやかれた妻の一言が少し疑心暗鬼にさせる要因)
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