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JRの妖怪 かくて男は巨大組織に君臨した
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | イースト・プレス/ |
発売年月日 | 1996/02/06 |
JAN | 9784872570687 |
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JRの妖怪
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JRの妖怪
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「全体主義」というのは要するに独裁であって、「みんなの力」を思うままに操ろうという欲求なのだろうな。 国鉄の民営化の要因であり障害でもあった国鉄の労働組合問題。「国鉄民営化は成功したのか」と出版時期も大体同じ(民営化後約10年)で、あちらは企業としてのJR、こちらは労働者と...
「全体主義」というのは要するに独裁であって、「みんなの力」を思うままに操ろうという欲求なのだろうな。 国鉄の民営化の要因であり障害でもあった国鉄の労働組合問題。「国鉄民営化は成功したのか」と出版時期も大体同じ(民営化後約10年)で、あちらは企業としてのJR、こちらは労働者としてのJRの十年を振り返っている。 といっても肥大化した「労働組合」は必然的に政界への関与が生じ、現場の労働者の意識とは乖離した政治活動、さらには上層部同士での対立抗争(いわゆる内ゲバ)へといたる。国鉄時代にすでに主だったものだけで6つに分裂し、JRに移行してからは分割したそれぞれのJRの労組がさらに「連合系」「総連系」へ分裂したりと難解極まりない。 分裂の理由としては「経営者側と話し合いながら権利を向上させていく」穏健派と「スト権などを行使し権利を主張する」強硬派といった労使交渉のあり方だったり、中核派、革マル派という母体(?)の違いによるものだったりと様々であるが、とにかくそのさなかで13回の事件があり、そのうち5回では死者も出ている。「労働者の権利」とやらは人の命よりも重いのか。健康のためなら死んでもいいという理屈だろうか。 死者の出たある事件に関して、加害者側がその手口を堂々と掲載したものの引用は圧巻と言うか、これを是としてしまうような活動に何の理があろうかという気分になる。 若者の労組加入率の低下が止まらないというが、労働環境の維持向上に興味がないというよりは、こうしたいざこざや上層部の戦争ごっこには付き合ってられない、というのが正直な所で、労働環境と関係ない活動に組合費がつぎ込まれるくらいならその分だけでも自分の懐に入れて、気に入らなければ転職した方がマシだろうという気分になるのもむべなるかな。 弁護士会が政治活動をするのは不適切で、やりたければ任意団体を別に立ててやってくれという訴訟があったが、これは弁護士として活動する上で強制加入させられるギルドだったから訴訟に至ったのであって、任意団体である通常の労組であっても感情的には似たような所だろう。 本書に話を戻すと、「なんかすげえんだな」というところまでは伝わるのだが、肝心のところがぼやけていてどうにも収まりがわるい。機会があればこの続報を探してみようと思う。 企業の組合や大学の自治会が妙な活動家の巣窟になるのは、そこにはヒトとカネが集まるからで、「他所でやってくれ」と言っても、どうせ単独では賛同者も資金も集まるわけがないってわかってるから出て行かない。そのくせ「我々の声は民意だ」とか言い出すから辟易するのだ。そういう意味で活動家は非常に全体主義と相性が良い。
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JR東日本労組のお話。 本書に書かれている立花隆氏の評を紹介する。 「なぜJR東日本とJR東日本労組が一体になり、しゃかりきになってこの本のもとになった週刊文春の連載をつぶそうとしたのか。この本を読んでやっとわかった。これほど奇怪至極、これほど複雑きわまりない裏事情があったと...
JR東日本労組のお話。 本書に書かれている立花隆氏の評を紹介する。 「なぜJR東日本とJR東日本労組が一体になり、しゃかりきになってこの本のもとになった週刊文春の連載をつぶそうとしたのか。この本を読んでやっとわかった。これほど奇怪至極、これほど複雑きわまりない裏事情があったとは。まことJRは魑魅魍魎が住む世界だ。その暗闇の深淵に横たわる巨大な謎・・・・」 ・・・・
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