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ココの詩
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ココの詩

高楼方子【作】, 千葉史子【画】

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ココの詩

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 リブリオ出版
発売年月日 1987/10/25
JAN 9784897841571

ココの詩

¥2,530

商品レビュー

3.6

6件のお客様レビュー

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2024/11/04

持っている、再読したい、野田秀樹にハマるまえ、ルーツのひとつな気がしてる。動物ファンタジー×人形ファンタジー、絵画のふしぎ。

Posted by ブクログ

2024/05/12

 本書は、高楼方子さん初の長篇となり(1987年)、その姉にあたる千葉史子さんの、きっちりとした中にも愛嬌のある美しい絵で描かれた、可愛らしい女の子の人形「ココ」が、まるで生命を得たように持ち主の家を抜け出して街へと向かう展開には、児童書ならではのワクワク感があったものの、それだ...

 本書は、高楼方子さん初の長篇となり(1987年)、その姉にあたる千葉史子さんの、きっちりとした中にも愛嬌のある美しい絵で描かれた、可愛らしい女の子の人形「ココ」が、まるで生命を得たように持ち主の家を抜け出して街へと向かう展開には、児童書ならではのワクワク感があったものの、それだけでは終わらないところに、方子さんらしさを感じられた。  最初は喜びに胸弾ませていたココであったが、やがて訪れる、数々の言葉にし尽くせない思いの数々には、現実の人生特有の、人生とは、こうもままならないものなのかといった、きれい事だけで生きていくことの難しさを実感させられたと思ったら、意外なところに着地させる終わり方に不思議な感覚を抱かせた、そんな奇妙な後味を残しつつも最後に残ったのは、人生の素晴らしさであった。  それは本編に於いて、感情を激しく動かされるような魂の叫びにも近い思いを抱いた時、ココの身にある変化が訪れることからも分かるように、人生は楽しいことばかりではなく、時には自分を惨めなほどに曝け出しながら社会の波に埋もれてしまうことだってあるけれども、そんな非情さの中でこそ垣間見える、悲しくも愚直なまでにもがき続ける様に美学を感じさせるような、そんな魂の叫びに胸を打たれたからこそ、『ココの詩』というタイトルにも、身に染みるものがあるのだと思う。  ただ、終盤の意外性に絡んだ内容が専門的過ぎたことが、物語の興を削いだこともあって、作品としての完成度は高いけれども、感情移入の度合いは薄まってしまったのが気にはなったものの、冷静に考えると、これはある意味、とても非情な内容だと感じ、元がそうだから、こうしてもいいでしょうといった点には、後々の方子さんの作品にも見られる、人生の分かれ道には紙一重な一面もあって、そこに人間の繊細で不完全な部分が如実に表れるけれども、それが人間なんだと言われているようで、そこに方子さんならではのエールはあるのだろうなと感じられた、ファンタジー要素でオブラートに包んでいるものの、とても現実的な作品でした。  本書は、akikobbさんのレビューがきっかけで読むことができました。 ありがとうございます。

Posted by ブクログ

2015/09/09

かなり読み応えがありました。 恋するときめき、ネズミの友人との愉快なやりとり、手痛い裏切り…そして衝撃の結末に胸が苦しくなりました。終盤のサン・ロマーノの戦いの章がとても印象深いです。

Posted by ブクログ

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