商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2006/10/23 |
JAN | 9784063722024 |
- コミック
- 講談社
チェーザレ 破壊の創造者(2)
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チェーザレ 破壊の創造者(2)
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商品レビュー
4.5
18件のお客様レビュー
借りたもの。 ドメニコ修道会が統治(管轄)している地域の貧困と劣悪な環境を目の当たりにして愕然とするアンジェロ。 今では理解しがたい?宗教家と統治が結びつき、清貧の下でまともな職につけず物乞いをするだけの人々(すなわち、手に職を持ち資本主義活動を行うことができない。当時の世界は第...
借りたもの。 ドメニコ修道会が統治(管轄)している地域の貧困と劣悪な環境を目の当たりにして愕然とするアンジェロ。 今では理解しがたい?宗教家と統治が結びつき、清貧の下でまともな職につけず物乞いをするだけの人々(すなわち、手に職を持ち資本主義活動を行うことができない。当時の世界は第一次産業が主たる仕事だから致し方ないが)の姿に、中世のリアリティを感じる。 また、システィーナ礼拝堂にミケランジェロの大作《天地創造》《最後の審判》が描かれていないことにも感動を覚える。 ダンテ『新曲』のウゴリーノ伯のエピソードから、罪という概念から現実的な統治者や為政者の話となり、マキャヴェリ『君主論』の原型を垣間見る。 そしてレオナルド、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! マンガの巻末についているとは思えない、用語解説や講義の濃厚さに読んでいて心躍る。
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序盤はチェーザレ・ボルジアがアンジェロを貧民街に案内する。貧民の悲惨な状況が描かれるが、ボルジアが教会を告発する。貧民に施しを与えているが、貧民を助けるためでなく、貧民を貧困のままにすることが目的であると。現代の貧困ビジネスにも重なる。ボルジアはパンを与えるよりも働く場の与え、技...
序盤はチェーザレ・ボルジアがアンジェロを貧民街に案内する。貧民の悲惨な状況が描かれるが、ボルジアが教会を告発する。貧民に施しを与えているが、貧民を助けるためでなく、貧民を貧困のままにすることが目的であると。現代の貧困ビジネスにも重なる。ボルジアはパンを与えるよりも働く場の与え、技術を身につけさせるべきと主張する。現代の福祉でも「魚を与えるよりも、魚の釣り方を教える」ことが求められる。 中盤はダンテ『神曲』をめぐるディベートである。ボルジアの政治意識が明かされる。ニッコロ・マキァヴェッリ『君主論』のモデルとなった人物らしい考え方である。第1巻ではジョヴァンニ・デ・メディチが敵対派閥のボスのように描かれたが、政治家としては優しい人物であった。 後半はボルジアの政治手腕が光る。コロンブスやダ・ヴィンチという著名人が登場し、歴史ファンには嬉しい内容である。わざわざ日本で知られている呼び方ではない呼び方で登場させ、分かる人に分からせる憎い演出である。当時の建造物や現在に伝わる絵画の傑作も登場する。
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第2巻。ピサのうちの一派閥であるドメニコ会が管轄しているキンツィカ地区の闇、チェーザレの使命とミゲルとの幼少期からの関係性など。 実在と空想との織り交ぜ方が絶妙。レオナルド・ダ・ヴィンチとの出会いからラストのオチにかけて、ニヤリとする面白さがあります。これは一気に読むしかない。
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