商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2006/10/30 |
JAN | 9784091883391 |
- コミック
- 小学館
土星マンション(1)
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土星マンション(1)
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商品レビュー
4.2
52件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
設定がオリジナリティにあふれていてリアルで見たことがないSF感なのだけど、登場人物が見分けづらいのと話が地味で続きが気にならない。何か機会があったら続き読もうかな。
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全7巻読了。SF人情モノ。 個々の人間ドラマが面白く、なおかつ7巻完結までの全体の完成度が素晴らしい。 冒険的な要素や科学的な掘り下げなどは少ないので、そこを求めてしまうとやや物足りなく感じる人もいると思うけど、個人的にはこのバランス感でこその完成度の高さだと思う。最後まで読んで...
全7巻読了。SF人情モノ。 個々の人間ドラマが面白く、なおかつ7巻完結までの全体の完成度が素晴らしい。 冒険的な要素や科学的な掘り下げなどは少ないので、そこを求めてしまうとやや物足りなく感じる人もいると思うけど、個人的にはこのバランス感でこその完成度の高さだと思う。最後まで読んで、もう少しこの作品世界に居たかったなぁと思わせる佳作。
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地球が全て保護区とされ、上空35000mの上空にまるで土星のリングの様に浮いているリングシステムのマンション建造物の中で人類は暮らしている、と言う設定。居住区の窓拭きを依頼されて窓を拭く組合員のお話。上層・中層・下層と言う生活水準が分けられた世界。 主人公ミツは、中学卒業と同時に...
地球が全て保護区とされ、上空35000mの上空にまるで土星のリングの様に浮いているリングシステムのマンション建造物の中で人類は暮らしている、と言う設定。居住区の窓拭きを依頼されて窓を拭く組合員のお話。上層・中層・下層と言う生活水準が分けられた世界。 主人公ミツは、中学卒業と同時に父親と同じ窓を拭く仕事に就く。いい子なんだけど父親の失踪?死?が引っ掛かってて妙に大人びて冷めてるミツ…地球に降りられなくなって、地球の周りにあるリングの中で生活する彼ら。下層部の窓は磨かれない、いつも曇っている。中学卒業と同時に窓拭きの仕事をする少年…父の事故死?に疑惑が拭えなかったせいで、出来すぎなくらい聞き分けのいい子なんだけど、そこだけが引っ掛かって父親に対して内心では冷めた感覚を持っているんだけど、それが1話で払しょくされる瞬間のミツの姿勢がぁ…いじらしすぎる。 父親亡き後、周囲の好意と親切でたった一人で生きているミツ。父親と同じ仕事をしている頑固職人タイプの仁さん、ミツの隣に住んでいて食事の面倒をみていた影山夫婦、ミツを慈しむ人間の中に羨んで意地悪する真のような存在も描かれている。ほのぼのとした、と言う印象の強い絵柄だが、当たり障りのいい「良い話」だけしか描かれていない訳ではない。父の事故の真相が解るまで、ミツは父のミスを責め、父に対して猜疑心を持っていた。表向きは人当たりの良い物分りの良い子供だが、その部分には誰にも立ち入らせない意固地さも持っている。ほのぼのとした人情もの・ハートフルな雰囲気の中に突然非日常的に突飛な悪意、と言うのを描かれると「気持ち悪さ」が先に来るんだが、土星マンションの真がミツに向ける悪意には説得力がちゃんとあるので、これからミツがどう向き合っていくのかが興味深い。 ガチSFではないが、こういう未来に人々が地道に生活して仕事して生きている、と言う感覚は物凄く好きだ!! 地上に行ってみたいと父アキが言っていたことで、父の事故を単なる事故ではなく、自分や仲間を捨ててまでも地上に降りた(正確には落ちた)のでは、と言う疑惑を抱き続ける為に父の不在を消化できないまま、父と同じ窓拭きになったミツ。冷めてるようで、それでも父の本心に近づきたい気持ちが切ない。
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