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百日紅(文庫版)(下) ちくま文庫
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百日紅(文庫版)(下) ちくま文庫

杉浦日向子(著者)

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百日紅(文庫版)(下) ちくま文庫

814

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 1996/12/01
JAN 9784480032096

百日紅(文庫版)(下)

¥814

商品レビュー

4.4

41件のお客様レビュー

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2025/11/16

下巻まで読んで、どんな漫画なのかやっと理解できたかも。 大変味わい深い作品。江戸の理不尽さや親切、愛憎をあっさり描いているのがよかった。 現代人の方がジメジメしている。今の時代の価値観と比べるのも面白い。 応為の火事好きの話や、色気のある絵を描くために女と遊ぶ話、家族の話など、応...

下巻まで読んで、どんな漫画なのかやっと理解できたかも。 大変味わい深い作品。江戸の理不尽さや親切、愛憎をあっさり描いているのがよかった。 現代人の方がジメジメしている。今の時代の価値観と比べるのも面白い。 応為の火事好きの話や、色気のある絵を描くために女と遊ぶ話、家族の話など、応為の機微に触れられた下巻。 江戸の風情が嫌味なくさらりと描いてあり、漫画らしく一コマが目に焼きつくということも多かった。説明ではなく絵で語る。 火事を見にいくとか、死体を見たいとか、今だと確実に不謹慎だと言われることも、特別非難されることがなかった時代。そのぶん、理不尽もたくさんあっただろうけど、自由さを感じた。 やっぱりXやなんかで無関係な第三者が問題発言のその言葉一つを持って集中砲火する現代って、なんか不自由だなと思う。 自分も火を見るのが結構好きなので、応為の火事が好きという気持ちはそれなりに共感できる。 でも、現代だと必要以上に危険視される趣味になるだろうな。 追い剥ぎに合う話も印象的。 冬の寒い時期に必死に追い剥ぎをする男に、特に困った様子もなく衣服を差し出すシーンがなぜか目に焼きついた。 この漫画で北斎や応為、英泉を知るというのはなく、あくまでも画家を生業とした彼らの人間らしいやりとりがメインの漫画だったのだけど、シーンからシーンに映るときの絵画的な表現も印象的だった。 下巻で終わりなのが勿体ない。

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2025/04/14

漫画だけれど本棚に入れる。 昔、読んだ気もするが、その頃は響かなかったのだろう、記憶がない。今読むと、これはもうぴたりと心にはまって、味わいもまた格別だった。 お栄と北斎の小説は朝井まかてさんの『眩』 (くらら) で読んでいて、のちに宮崎あおいさんでドラマにもなった。そのお栄は...

漫画だけれど本棚に入れる。 昔、読んだ気もするが、その頃は響かなかったのだろう、記憶がない。今読むと、これはもうぴたりと心にはまって、味わいもまた格別だった。 お栄と北斎の小説は朝井まかてさんの『眩』 (くらら) で読んでいて、のちに宮崎あおいさんでドラマにもなった。そのお栄は、気の強い、凛としたイメージだった。ここにいるお栄さんはもう少したおやかで、自分の画風に悩んだり、ほのかに恋心を抱いたりもする。結婚していたこともあるらしいが、そのことは描かれておらず、それ以前の話のようだ。 北斎とお栄の他に、歌川派の絵師なのに、なぜか北斎の家に居候している善次郎という男がいる。お栄からはへたくそ呼ばわりされて、絵の腕は今ひとつだが、春画は人気があるようだ。北斎が家に置いているのだから何か見どころがあるのかもしれない。女好きの、この男がいることで物語が膨らむ。ちなみに、お栄からは男と意識されていない。善次郎が拾ってきた犬も同居している。 実在の絵師や、実際にあったエピソードもあるし、北斎以外の、お栄の家族も出てくる。妖怪、怪異を交えたエピソードもある。江戸の暮らしや言葉遣いも忠実で、北斎の長屋の散らかり方もリアル(笑)杉浦日向子さんの描く江戸は基本的には平和で、読んでいて安心感がある。

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2024/12/30

江戸の町に雨が降る。 雨の勢いや、漂う匂いや、音まで伝わってくる。 その中、北斎やお栄が生きている。 幽玄の世界との境界を時折越え、それらを絵に表す二人の天才は、世界をどのように捉えていたのだろう。少なくとも論理的に、知的に、とは真逆の、矛盾をそのまま捉えるような生き方だったので...

江戸の町に雨が降る。 雨の勢いや、漂う匂いや、音まで伝わってくる。 その中、北斎やお栄が生きている。 幽玄の世界との境界を時折越え、それらを絵に表す二人の天才は、世界をどのように捉えていたのだろう。少なくとも論理的に、知的に、とは真逆の、矛盾をそのまま捉えるような生き方だったのではないかと思う。 漫画というものでしか表せないものもある、という当たり前の事を知らせてくれたすごい作品だった。

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