商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2002/07/25 |
JAN | 9784122040649 |
- コミック
- 中央公論新社
風と木の詩(中公文庫版)(1)
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風と木の詩(中公文庫版)(1)
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商品レビュー
4.5
34件のお客様レビュー
想像していた以上にボリュームがあり、存分に物語を夢中で読み進めることができた。登場人物のそれぞれの背景がしっかり描きこまれていて、最終巻を読んだ時、それぞれの気持ちが胸に迫り来て苦しかった。 愛も形はひとつではないんだなあとしみじみ。読んでよかった。
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BLの原点と言われ名作と名高い作品だけに、前から気になってはいたのだけれど、今回やっと手に取った。・・・驚いた。内容の苛烈さに。これを少女に読ませるとか、刺激が強すぎませんか。この時代の少女漫画どうなってたんだ。とにかくイタイ。少年の潔癖さとか、肉欲に振り回される戸惑いとか、内面...
BLの原点と言われ名作と名高い作品だけに、前から気になってはいたのだけれど、今回やっと手に取った。・・・驚いた。内容の苛烈さに。これを少女に読ませるとか、刺激が強すぎませんか。この時代の少女漫画どうなってたんだ。とにかくイタイ。少年の潔癖さとか、肉欲に振り回される戸惑いとか、内面をえぐりまくっていて、これを幼少期に読んでいたら、その後の嗜好に大変な影響を受けかねない。 何故かこの本は1巻読み切りだと思い込んでいたため、2巻に続くのみならず、全15巻の長編だったことにも(勝手に)驚いた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あまりにも衝撃だったので思わず長文感想。 この作品、度々タイトルを目にする機会があり、ずっと気になっていました。BLだけでなく近親相姦やレイプなど様々なタブー要素を含んでいる作品でもあるので、読んでいいか迷う作品でもありました。 まあでも昔のマンガだし皆が言うまでのタブーも今ほどではないだろうと思って読んだ。そんなことはなかった。 途中までは、ベッドシーンの多さや禁断の関係に、背徳感を感じずにいられませんでした。 しかし主人公のジルベールとセルジュの二人がどうなるか、気になって途中で切ることは出来ずに淡々と読み進めました。残すところ4分の1ぐらいでしょうか。徐々に辛くなり始め、でも止まらずいっきにラストを駆け抜けた。ラストを読んだ直後はもう放心というか、ぼんやりとしていました。翌日、急にジルベールが楽譜を買うコマが浮かび、彼や登場人物達の心情変化を追い始めるともう切なくてなんて苦しい物語だったんだ……とその日もう作品のことで頭がいっぱいでした。 この物語は大衆の感動を誘うためだけにタブー要素を使っていない。むしろ大衆の感動誘う要素として扱っているならあまりにも乱暴、もうこれ以上悲劇に遭わせないでくれと言いたくなるくらい……。 「風と木の詩」は悲劇だけで感動を媚びていないと思うのです。 悲劇から幾重もの感情が生まれ、反芻し、感情からその物事が起こる。都合の良い悲劇など一度も起こってない。すべて過去から繋がっていったものでした。その繋がりを追って、読んだ読者は涙するのだと思う。 なぜジルベールがこういう性格なのか、どうしてそんな行動をするの? そういった人物像が読めば読むほどに紐解かれてゆき、クライマックスの前では最初とは違う想いを主人公の二人が寄せ合っていると実感したあたりから読むのが辛くなる。 不透明で穢らわしい禁断だらけの要素を用いてここまで純粋な愛が描けるのはこの作品以外出たんでしょうか? 男女の恋愛だけが純粋な愛なのか、気持ちを伝える方法は言葉だけなのか、もういろんなこと考えてしまいました。 もう一度読んだら、泣く。
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