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山本周五郎傑作選 かあちゃん・将監さまの細みち 大活字文庫
3,278円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大活字/ |
発売年月日 | 2005/04/06 |
JAN | 9784860552145 |
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山本周五郎傑作選 かあちゃん・将監さまの細みち
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山本周五郎傑作選 かあちゃん・将監さまの細みち
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ずっと気になっていたけど読んでいなかった山本周五郎の作品を 図書館で借りて新潮カセットブック版で、初めて読みました。 病で3年床に伏している旦那と3つになる息子を養うために 茶屋奉公へ通いででているおひろ。 「50年前。50年後。」 それが何なのかは最後に説明されるのだけれど、そ...
ずっと気になっていたけど読んでいなかった山本周五郎の作品を 図書館で借りて新潮カセットブック版で、初めて読みました。 病で3年床に伏している旦那と3つになる息子を養うために 茶屋奉公へ通いででているおひろ。 「50年前。50年後。」 それが何なのかは最後に説明されるのだけれど、そのつぶやく 悲しい声をきくと、なんとなく分かる。 ただ、私は50年後になったら旦那が死んでいなくなっているのだから、 というつもりで聴いていたけど、本当は自分も死んでいなくなるから ということだった。これは今の寿命と昔の違い。 50年前には自分は生まれていなかった。 そして50年後にはもうこの世にはいない。 辛いことがあっても、同じこと。 つねさん(常吉)という幼馴染がおひろを2年も探して見つけてたずねてきてくれた。 辛い思いや後ろめたい思いはさせないように自分が守るから、一緒になってくれという。 病気がだいぶ前からよくなりながらも働かず、愚痴ばかりを毎日言い続ける夫と いじわるやいやみを言われる仕事場の往復の日々。 私だったら、耐えられない。でも、耐えるしかないのか。 そんななかにつねさんが現れたのに、結局は改心したと言う旦那を選ぶおひろ。 つねさんのおもいだけで十分だ、これで旦那を捨てて一緒にまでなったら 「ばちがあたる」と自分に言い聞かせる女のかなしさ。 おひろさんの視点でじっくり描かれていて、動作ひとつ、言葉ひとつとっても表情や 悲しさが伝わってくるいい作品だった。
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