サボテンのふしぎ 科学のアルバム

埴沙萠(著者)

• 販売会社／発売会社: あかね書房/
• 発売年月日: 2005/04/01
• JAN: 9784251033444

商品レビュー

2023/09/13

K479
「乾燥した砂ばくの中で生きぬく知恵を身につけたサボテン。とぼしい水分をたくみに貯えるしくみなどを紹介する。」
小学校低学年～高学年向き

目次
サボテンのふるさと
水がにげださないように
水をたくわえる
葉の役目はくきで
とげの役目
サボテンの生長点
サボテンの生長
サボテンの花がさくとき
サボテンの花
サボテンににた植物
サボテンの果実
サボテンの芽ばえ
サボテンの祖先
サボテンの進化の歴史
ひだとこぶ
サボテンのふえかた
さばくの植物
かんそうと植物
サボテンを育てよう

著者等紹介
埴沙萠［ハニシャボウ］
１９３１年生まれ。大分県出身。１９４９年に、作家でシャボテン研究家の龍謄寺雄氏に師事。シャボテンの研究のかたわら、東京農業大学遺伝育種学研究所にて、植物遺伝学を学ぶ。１９６０年、瀬戸内海の大島（山口県）に移住し、砂漠植物の生態研究を行う。のち群馬県北部の雪降る里に住んで、雪国の植物の生態を撮影している

2014/09/28

子供向けながら、「科学のアルバム」と銘打たれているだけあって、サボテンの仕組みを分かりやすく、かつ進化の歴史ともからめて紹介してくれている。

もともとはサボテンも葉があったこと、水分の蒸発を防ぐために葉は棘になり、形も柱形→団扇形→球形→こぶ形→いぼ形→ロゼット形と進化していったこと、美しい花を咲かせる神秘…ひとつひとつ、カラー写真や手描きのイラストと共に説明があり、むしろ子供よりサボテンに興味のある大人が読んだ方が楽しめるんじゃないかという気がする。

登場するサボテンの名前が詳しく知りたい気もするが、それはまぁ、自分で「…これ、アレかな？」と想像したり調べたりする楽しみにもつながるのでまぁ良し。

2013/02/08

いろいろなサボテンが紹介されていますが、なかには「メキシコ産」「アメリカ産」など産地のみしか書かれていないものもあり、同定ができなくてもせめて「○○の仲間」と書いていて欲しかったと思いました。
巻末の解説ページでは、芽の出る位置の進化について述べられており、勉強になりました。
一番おおっと思ったのは、サボテンの芽生えです。もちろん見たこともないし、想像したことすらなかったので、とても太いことに驚きました。