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ミカドの肖像 小学館文庫
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ミカドの肖像 小学館文庫

猪瀬直樹(著者)

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ミカドの肖像 小学館文庫

1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2005/03/07
JAN 9784094023121

ミカドの肖像

¥1,320

商品レビュー

3.5

35件のお客様レビュー

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2024/03/23
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※このレビューにはネタバレを含みます

帝(天皇)に関するあれこれを取材したドキュメンタリー。 皇居を臨むビルの高さが制限されたことやプリンスホテルの名前の由来から 立地場所の由来、天皇崩御の際のしきたりやらオペレッタ「MIKADO」、 ミカドゲームという海外の遊びから御真影の裏話まで とにかく情報量も取材量も圧倒的で引き込まれました。 とはいえ800ページを超える大作なので読むのには時間がかかりました。 1980年代に書かれた文章ですが古臭いことも全くありませんでした。 今でこそ皇室のスキャンダルも色々と報じられていますが 昔の宮家も放蕩な人が結構いたり大概だったのだなぁと興味深かったです。

Posted by ブクログ

2023/09/27

ボリュームがあって後半は特に読むのが大変だったけど、面白かったです。前半だけでも読んでみて。 日本国の天皇(ミカド・プリンス)とは何か?を日本はもちろん海外からの視点でも少しづつ丁寧に、しつこくしつこく謎を解きほぐしていきます。世界一周して取材、スゴイ。 西武グループが皇族の土...

ボリュームがあって後半は特に読むのが大変だったけど、面白かったです。前半だけでも読んでみて。 日本国の天皇(ミカド・プリンス)とは何か?を日本はもちろん海外からの視点でも少しづつ丁寧に、しつこくしつこく謎を解きほぐしていきます。世界一周して取材、スゴイ。 西武グループが皇族の土地を買い上げて建てた『プリンスホテル』の謎から堤康次郎の執念が明かされ、『ミカド』というゲームの謎はアメリカの「ミカド」という町からオペラ「ミカド」につながっていく。めちゃくちゃ面白い。 猪瀬氏は天皇を『空虚な中心』と表現しています。天皇を神聖化するための数々のタブーや暗黙の了解により、国民は天皇の実態をよく知らない「お上の存在」という意味でポッカリ空いた空間はイメージできますが、むなしい心持ちや、うつろな感じという『空虚』という表現はこの本を読むとよりしっくりきます。 そんな空虚な中心から日本のレジャーランド化や大衆の近代化の「うねり」を感じました。 私は日本人だから、この国の天皇とはどんな人物なのか?他の国からどう思われているのか?やっぱり興味があるんだなぁ。

Posted by ブクログ

2021/10/13

天皇という空虚な中心.日本人のアイデンティティを探究した本. ただし天皇そのものは語らず,天皇の周囲を取り巻くものにスポットライトをあてそれをとことん探究する. ジャーナリズムとはこういうことか!と感じざるを得ないボリュームと内容の濃さに圧巻.この濃密さがフィクションを凌駕するリ...

天皇という空虚な中心.日本人のアイデンティティを探究した本. ただし天皇そのものは語らず,天皇の周囲を取り巻くものにスポットライトをあてそれをとことん探究する. ジャーナリズムとはこういうことか!と感じざるを得ないボリュームと内容の濃さに圧巻.この濃密さがフィクションを凌駕するリアルの面白さに繋がっている. この本を手に取ったということ自体、皇族に対する何かしらの独特な観念を持っているということの所作なのかもしれない 時間の都合上第三部はあまり読めなかった.またいつか. 猪瀬氏の他の作品も読もう. ================================== 問い: 日本人一人一人にとって、天皇とはなんなのか "世界一の大都会東京には”空虚な中心”がある" 皇居付近のビル建設のタブー・圧力,天皇専用鉄道ダイヤを組むスジ屋 "美観とは主観のことだから、百人いれば百様の意見が出るのは当然" 丸の内の東京海上のビル 99.7m ミカドを取り巻くタブー 原宿 宮廷ホーム 2001年以降未使用 上皇后 ロマンス婚 軽井沢のテニスコート、 →大衆の夢のモデルケース? GHQ->皇籍離脱ー>免税特権など剥奪ー>課税 政府は一時金という名の手切金をわたす 新高輪プリンスホテル 北白川家土地  売買にて金利による支払いの先延ばしと西武Gへの縁故採用。天下り的な  皇族は一時的な課税所得が減った。西武は金利を払って余りあるキャピタルゲインを得た。 「西武に土地を売れば、あなたを社員として迎えたい」 堤家(西武グループ)は、その天皇家の"藩屏である皇族の宮殿と宅地を収奪し、そのブランドを借用することによって、新時代のチャンピオンに成り上がったといえよう。 プリンスヒロヒトと英国皇太子の親善試合 私鉄網の発達時代、各社は終点にデパートを、もう一方の端にレジャーランドを設置。→私鉄は発生の時からきっぷをうるのではなくライフスタイルを売っていた。 「労働は苦痛を伴う激しい競争の中で繰り広げられています。かつては労働自体が苦痛でした。今競争がきつくなっているのです。特に日本のような平等社会は、個性的であることが恥ずかしい。そのためにアイデンティティーの危機すら招いています。」 ミカドゲーム 西洋の歌劇ミカドが揶揄する。日本観("陛下の思し召しはすなわち法なのです。") 宮さま宮さま 日本初の軍歌。江戸幕府を得た300年以来の王政復古 "西武プリンスホテルが皇族の土地を手中におさめたのは、都心という得難い立地条件のほかに、それに付随した神話も同時に購入するためであった。" "ホテルを利用する顧客は、ベッドで就寝する目的以外の様々なソフトを買いに来る。宴会、結婚式、飲食、買物、観劇、眺望、入浴、スポーツ、セックス…。" "ホテルにおけるそれらの行為は、非日常に属するモノでなければならない" 解説 "私は自分を指導する大学院生猪瀬氏の著作を読ませている。それは綿密な事実調査を積み重ねていくことから圧倒的なリアリティを書き出し、そこから社会の「隠された構造」を照射すると言う方法が、優れた文化人類学者の営為と極めて近いからだ。

Posted by ブクログ

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