商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 三才ブックス/ |
発売年月日 | 2005/03/01 |
JAN | 9784861990021 |
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電波男
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3.8
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本書の内容を敷衍して書かれた『萌える男』(ちくま新書)では「キャラクターに萌えるオタクこそが正しい」という、社会関係についての一種の「思想」が語られていました。それに対して本書では、「恋愛資本主義」に毒されてオタクを毛嫌いする女たちと、そんな女たちを食い物にするDQN男たちに対す...
本書の内容を敷衍して書かれた『萌える男』(ちくま新書)では「キャラクターに萌えるオタクこそが正しい」という、社会関係についての一種の「思想」が語られていました。それに対して本書では、「恋愛資本主義」に毒されてオタクを毛嫌いする女たちと、そんな女たちを食い物にするDQN男たちに対する、著者の怨嗟と呪詛の声が生のままで表出されています。 「恋愛」は西洋から輸入された概念であり、かつてはごく一部の人間たちだけがそれをおこなっていました。ところが、冷蔵庫やテレビを一般の大衆が手にするようになったのと同様に、だれもが恋愛をするという考えが広く受け入れられ、こうした傾向をメディアがあおり立ててファッショナブルな消費行動へと駆り立てていきます。これを著者は「恋愛資本主義」と呼んでいます しかし、消費社会に取り込まれた「恋愛」には、真実の愛は存在しないと著者はいいます。そのうえで、『負け犬の遠吠え』(講談社文庫)のなかで「三十女としてもおたく君と一緒にイタリア料理屋に行って、生のポルチーニと乾燥ポルチーニの味わいの違いについて話す気には絶対になれない」と述べてオタクたちを貶める酒井順子に対しても、「こっちこそ、こんな金にまみれたバブルの遺物のようなオバサンは願い下げである」と噛みつき、恋愛資本主義の欺瞞にどっぷりハマっている「負け犬」たちを嘲弄しています。 みずからを「キモメン」と規定する著者は、恋愛資本主義の市場で相手にされないオタクだからこそ、恋愛資本主義の欺瞞に巻き込まれることなく、脳内で純愛を構築して「萌える」ことができると高らかに主張します。著者のドロドロしたルサンチマンが昇華されることなく生々しいままで立ち上がってくるような読後感はけっして心地のよいものではないものの、そのエネルギーには圧倒されてしまいました。
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図書館で。 オタクを一括りにするな、という主張はわかるけど、そう言う作者も「モテ男」とか「アラサー女子」みたいに他の人を括ってないかなぁ? 正直言って、目の前に居る女の子「その人」を見ないで、概念としての「女」を相手にしてたらそりゃあモテないわ。男性も女性も「自分」を見てほしいっ...
図書館で。 オタクを一括りにするな、という主張はわかるけど、そう言う作者も「モテ男」とか「アラサー女子」みたいに他の人を括ってないかなぁ? 正直言って、目の前に居る女の子「その人」を見ないで、概念としての「女」を相手にしてたらそりゃあモテないわ。男性も女性も「自分」を見てほしいってのはヒトとして普通の事じゃないのかな、と思うし。 だから作者がモテないとしたらそれは、オタクだからでは無くて、デリカシーがかけていたからではなかろうかなんて思ったり。 ところどころ面白そうなんだけど、社会の怨嗟みたいなモノに少し疲れてしまい断念。 そして、自分をキモオタとか卑下しても、可愛い女の子以外のオタク女子は「腐女子キモイ」とか嫌悪してるんだろう?(笑)だから色々とお互い様なんだと思うんですけどね。なので言ってることが、ブーメランで返ってきてイタク無いのかなぁなんて読んでいて思いました。
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共感出来る自分がなかなか悔しい本。 夜にはびこる「肉食」「草食」の単純な括り方にはとても違和感を感じていたが、著者言う通り「恋愛資本主義」への闘争と「草食」(≒ヲタ)をリンクさせると、ひとつの理解としては、頷けるものがある。 「あとがき」にある著者の独白は必読です。共感出来る人は...
共感出来る自分がなかなか悔しい本。 夜にはびこる「肉食」「草食」の単純な括り方にはとても違和感を感じていたが、著者言う通り「恋愛資本主義」への闘争と「草食」(≒ヲタ)をリンクさせると、ひとつの理解としては、頷けるものがある。 「あとがき」にある著者の独白は必読です。共感出来る人は多いはず。
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