電波男 の商品レビュー
本書の内容を敷衍して書かれた『萌える男』(ちくま新書)では「キャラクターに萌えるオタクこそが正しい」という、社会関係についての一種の「思想」が語られていました。それに対して本書では、「恋愛資本主義」に毒されてオタクを毛嫌いする女たちと、そんな女たちを食い物にするDQN男たちに対す...
本書の内容を敷衍して書かれた『萌える男』(ちくま新書)では「キャラクターに萌えるオタクこそが正しい」という、社会関係についての一種の「思想」が語られていました。それに対して本書では、「恋愛資本主義」に毒されてオタクを毛嫌いする女たちと、そんな女たちを食い物にするDQN男たちに対する、著者の怨嗟と呪詛の声が生のままで表出されています。 「恋愛」は西洋から輸入された概念であり、かつてはごく一部の人間たちだけがそれをおこなっていました。ところが、冷蔵庫やテレビを一般の大衆が手にするようになったのと同様に、だれもが恋愛をするという考えが広く受け入れられ、こうした傾向をメディアがあおり立ててファッショナブルな消費行動へと駆り立てていきます。これを著者は「恋愛資本主義」と呼んでいます しかし、消費社会に取り込まれた「恋愛」には、真実の愛は存在しないと著者はいいます。そのうえで、『負け犬の遠吠え』(講談社文庫)のなかで「三十女としてもおたく君と一緒にイタリア料理屋に行って、生のポルチーニと乾燥ポルチーニの味わいの違いについて話す気には絶対になれない」と述べてオタクたちを貶める酒井順子に対しても、「こっちこそ、こんな金にまみれたバブルの遺物のようなオバサンは願い下げである」と噛みつき、恋愛資本主義の欺瞞にどっぷりハマっている「負け犬」たちを嘲弄しています。 みずからを「キモメン」と規定する著者は、恋愛資本主義の市場で相手にされないオタクだからこそ、恋愛資本主義の欺瞞に巻き込まれることなく、脳内で純愛を構築して「萌える」ことができると高らかに主張します。著者のドロドロしたルサンチマンが昇華されることなく生々しいままで立ち上がってくるような読後感はけっして心地のよいものではないものの、そのエネルギーには圧倒されてしまいました。
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図書館で。 オタクを一括りにするな、という主張はわかるけど、そう言う作者も「モテ男」とか「アラサー女子」みたいに他の人を括ってないかなぁ? 正直言って、目の前に居る女の子「その人」を見ないで、概念としての「女」を相手にしてたらそりゃあモテないわ。男性も女性も「自分」を見てほしいっ...
図書館で。 オタクを一括りにするな、という主張はわかるけど、そう言う作者も「モテ男」とか「アラサー女子」みたいに他の人を括ってないかなぁ? 正直言って、目の前に居る女の子「その人」を見ないで、概念としての「女」を相手にしてたらそりゃあモテないわ。男性も女性も「自分」を見てほしいってのはヒトとして普通の事じゃないのかな、と思うし。 だから作者がモテないとしたらそれは、オタクだからでは無くて、デリカシーがかけていたからではなかろうかなんて思ったり。 ところどころ面白そうなんだけど、社会の怨嗟みたいなモノに少し疲れてしまい断念。 そして、自分をキモオタとか卑下しても、可愛い女の子以外のオタク女子は「腐女子キモイ」とか嫌悪してるんだろう?(笑)だから色々とお互い様なんだと思うんですけどね。なので言ってることが、ブーメランで返ってきてイタク無いのかなぁなんて読んでいて思いました。
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共感出来る自分がなかなか悔しい本。 夜にはびこる「肉食」「草食」の単純な括り方にはとても違和感を感じていたが、著者言う通り「恋愛資本主義」への闘争と「草食」(≒ヲタ)をリンクさせると、ひとつの理解としては、頷けるものがある。 「あとがき」にある著者の独白は必読です。共感出来る人は...
共感出来る自分がなかなか悔しい本。 夜にはびこる「肉食」「草食」の単純な括り方にはとても違和感を感じていたが、著者言う通り「恋愛資本主義」への闘争と「草食」(≒ヲタ)をリンクさせると、ひとつの理解としては、頷けるものがある。 「あとがき」にある著者の独白は必読です。共感出来る人は多いはず。
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「恋愛資本主義」の世間に対する「オタクによるオタクの勝利宣言書」 ある局面だけから見た世界の話だが、ある種の真実は含まれていそうな内容。 作者の人格がふんだんに著された一冊。 興味のない方には、ふ〜んって感じの本。 ただ被災者を救助に来た体裁で、食い物にして遊んで使い捨てにし...
「恋愛資本主義」の世間に対する「オタクによるオタクの勝利宣言書」 ある局面だけから見た世界の話だが、ある種の真実は含まれていそうな内容。 作者の人格がふんだんに著された一冊。 興味のない方には、ふ〜んって感じの本。 ただ被災者を救助に来た体裁で、食い物にして遊んで使い捨てにしていく姿には著者同様に怒りを覚えた。
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モテない男の魂の叫びを書いた本。大事なのはモテるモテないじゃないんだよ!と人類愛を訴えた作品。共感する部分はほぼなく「ふーん」って感じだったが、あとがきまで読んで評価が上がった。ええ、人類愛でいきましょう。電車男のエルメスに対する意見には同感。本当に好きなら、オタク趣味も含めて愛...
モテない男の魂の叫びを書いた本。大事なのはモテるモテないじゃないんだよ!と人類愛を訴えた作品。共感する部分はほぼなく「ふーん」って感じだったが、あとがきまで読んで評価が上がった。ええ、人類愛でいきましょう。電車男のエルメスに対する意見には同感。本当に好きなら、オタク趣味も含めて愛さんかい!Amazonの評価が異様に高いのが気になります。
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おたくのおたくによるおたくのための勝利宣言書! この本に勝てるかそれとも負けるかが、あなたの人生を左右します。 【熊本大学】ペンネーム:なし
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現代日本を社会学とオタクの視点から分析した本。 本書に書かれている事柄の約9割は、自分が昔から思っていた事柄だった。 本田氏が自分の意見んを代弁してくれているようで、読んでいて熱くなった。 私個人の意見としては、本田氏の主張する理論は正しいと思う。 実際、生きている上で、本書...
現代日本を社会学とオタクの視点から分析した本。 本書に書かれている事柄の約9割は、自分が昔から思っていた事柄だった。 本田氏が自分の意見んを代弁してくれているようで、読んでいて熱くなった。 私個人の意見としては、本田氏の主張する理論は正しいと思う。 実際、生きている上で、本書に書かれているような経験をしてきたし、自分の周りの世界を見る限り本書に書かれている状況と一致している。 日本の現状、社会学を学びたい人にオススメの本!
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電波大戦の著者と同じです。 女性誌などで、識者が 「最近の男の子は、 生身の女の子(3次元)は諦めて 2次元に逃げ込んだ」という 論調はこの本から出てると 思います。
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分析だけではなく、ユーモアもあって。 もう本当に最高。 すっごく面白かった。 どんどん彼の著作を読みたいと思います!
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これには驚いた。以前、『喪男の哲学史』を読んで面白かったので本書を読んでみた。 一文目に「オタクによるオタクの勝利宣言書」とあるようにオタク文化やオタクの主張がひたすら述べられている本。 二次元の恋愛が恋愛資本主義の三次元恋愛を凌駕するなど過激な主張がなされている。 ...
これには驚いた。以前、『喪男の哲学史』を読んで面白かったので本書を読んでみた。 一文目に「オタクによるオタクの勝利宣言書」とあるようにオタク文化やオタクの主張がひたすら述べられている本。 二次元の恋愛が恋愛資本主義の三次元恋愛を凌駕するなど過激な主張がなされている。 オタクの思考(嗜好)が余すところなく書かれている。オタク理解の入門書とも言えそうです。 妄想の甚だしい部分もありますが面白いです。 思ったのは、オタクは意外と面白い人だなってこと。本書を見てもセンスあるコメントが多い。 塾の生徒と話してみると、彼曰く、『オタクは三次元では弱いですから』とのこと。 このセンスを現実世界で活かせばオタクも三次元世界で十分闘えると思うのですが。 例えば イケメンとキモメンの絶望的な差という掲示板などがあるのですが見た瞬間、部屋で笑いこけました笑 http://love2.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1081511109/ オタクって一体何を考えているの?って人におすすめです。
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