商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2005/03/01 |
JAN | 9784101166513 |
- 書籍
- 文庫
水の舳先
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水の舳先
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
玄侑宗久のデビュー作品。私小説かと思うほど描写が生々しい。これは作者自身の懺悔なのかもしれないと勝手に思っている。
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玄侑宗久さんは初めて。名前から想像されるようにお坊さんです(臨済宗)。「中陰の花」で芥川賞を受賞。 人の死や宗教観を主題にした小説です。 主人公の女性はクリスチャンですし、その懺悔を(多分、著者の分身である)僧侶が受け入れている。そうした自由な宗教観には共感を覚えます。 一...
玄侑宗久さんは初めて。名前から想像されるようにお坊さんです(臨済宗)。「中陰の花」で芥川賞を受賞。 人の死や宗教観を主題にした小説です。 主人公の女性はクリスチャンですし、その懺悔を(多分、著者の分身である)僧侶が受け入れている。そうした自由な宗教観には共感を覚えます。 一方、物語としては、何か分散されていると言うか、まとまりがないような気もします。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
玄侑宗久氏デビュー作。 読みやすい美文ではあるが、 先に読んだ龍の棲む家に比べると、 硬い印象が拭えない。 肩肘張っているというか。 ただし、読ませ方はこちらが上。 末期ガン患者の死へのカウントダウンを、 臨場感を持って最後まで描き切っている。 同性としては、いかな宗教がらみの心情としても、 性的な奉仕(と、あえて言う)で 無死の恍惚を得るというのは共感が難しい。 ラストの湯灌のシーンが美しいだけに、 サトウさんへの行為と水というモチーフの不和が、 私の中では咀嚼しきれずのこってしまった。
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