1,800円以上の注文で送料無料

母親 あなたの知らないアンデルセン
  • 新品
  • 書籍
  • 児童書

母親 あなたの知らないアンデルセン

ハンス・クリスチャン・アンデルセン(著者), 長島要一(訳者), ジョンシェリー

追加する に追加する

母親 あなたの知らないアンデルセン

1,760

獲得ポイント16P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 評論社/
発売年月日 2005/03/15
JAN 9784566021785

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2014/09/08

母親 1848年3月 あの子は私の子守歌を聴いてくれた。私の腕の中で、優しく揺らすゆりかごの中で。時に笑いながら、眠りながら、泣きながら。あの子に歌ってあげたたくさんの歌を、聴いてくれる子がもういないなんて信じられない。 茨を抱きしめて全身から血を流しても、あの子を失った痛みを...

母親 1848年3月 あの子は私の子守歌を聴いてくれた。私の腕の中で、優しく揺らすゆりかごの中で。時に笑いながら、眠りながら、泣きながら。あの子に歌ってあげたたくさんの歌を、聴いてくれる子がもういないなんて信じられない。 茨を抱きしめて全身から血を流しても、あの子を失った痛みを覆えない。 目が潰れるほど涙を流しても、涙が枯れ果てるほど涙を流しても、悲しみは流れていかない。 豊かな美しい黒髪が、ひからびた白髪に変わってしまうほど苦しんでも、まだ苦しい。 ずっと信じられない。ずっと痛い。ずっと悲しく、ずっと苦しい。 それでようやく喪失と生きていける。 モミの木 1844年 なんてむなしい人生なんだ。楽しめるうちに楽しんでおけば良かった。 自分の居場所を無分別に離れると…。 それっていけないことか? 衝動に身を任せないと手に入らない人生もあるかもしれない。 感じられるものを味わい尽くすのはいつでも難しい。

Posted by ブクログ

2008/11/12

子どもを死神にさらわれた母親の物語。母親は歌を歌い、血を流し、目玉も髪も差し出して死神の後を追う。 幼いころこの話を紙しばいで見て、強い印象を受けた。どこかに元の話があるはずだ、と長年思い続けて、今日ついに発見!この感動が、今のところ物語そのものの感動を上回ってしまっている。 さ...

子どもを死神にさらわれた母親の物語。母親は歌を歌い、血を流し、目玉も髪も差し出して死神の後を追う。 幼いころこの話を紙しばいで見て、強い印象を受けた。どこかに元の話があるはずだ、と長年思い続けて、今日ついに発見!この感動が、今のところ物語そのものの感動を上回ってしまっている。 さて改めて読んでみて思ったが、これはたいへんな力を持った話であると同時に、あらゆる意味で紙しばい向きでない話である。あきれてしまった。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品