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共生虫 講談社文庫
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共生虫 講談社文庫

村上龍(著者)

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共生虫 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2003/03/15
JAN 9784062736961

共生虫

¥586

商品レビュー

3.3

77件のお客様レビュー

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2010/05/28

最後の家族とは引きこ…

最後の家族とは引きこもりがでていることは似ているがそれ以外は全然違う。怖い話だった。

文庫OFF

2010/01/19

一度読んでください

引きこもるウエハラに届く妖しいメール。彼の体内に宿った「虫」、「共生虫」。彼にしか通用しない独自の価値観で突き進んだ末に起こる、凄惨な事件。世界の歪みが産んだ彼。読後感は……良くはない、かな!?

abtm

2026/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 村上龍の谷崎潤一郎賞受賞作ということで、気になって読み始めた。あらすじや読み始めの感触から、SFが栄えていた頃の漫画みたいな設定だなと思っていたが、節々に村上龍のグロテスクでどこか退廃的な世界観と、文学感が押し寄せてきた。  物語全体を通して結局どういうことか、と聞かれても何とも言えないような作品だったが、あとがきを読むと「コインロッカーベイビーズ」のテーマだった?(愛と幻想のファシズムかも)システムへの反抗というものを強く感じた。 「つまり、古くて使い物にならない希望や、偽の社会的希望があふれているのだ。  引きこもりの人々は、偽の社会的希望を拒否しているのかもしれない。」 引きこもりだったウエハラは最初、偽の社会的希望を拒否するために引きこもりだった。しかし、共生虫の存在を近くしたことによって、「巧妙に隠蔽」された個人での希望の発見に目覚める。 「車は四輪駆動でなくてはいけないし、ズボンはジーンズでなくてはいけない。......目に見えない線が交叉するポイントには、誰と誰が配置されるということも前もって決められている。......おれはこいつらに会いたくなかったから引きこもりをしていたのだとウエハラは思った。」 「一人一人の頭を金属バットで殴れば脳が飛び散るという真実を知らない整然と配置された吹き出物の群れ。」 世の中の他の人間は、社会から与えられた希望の上をなぞっているだけなのだと気付く。日本社会の問題である平和ボケは、同時に希望の喪失なのだろう。  そして、これはインターネットにも触れている作品だ。 「自意識の増殖にネットでのコミュニケーションは耐えることができませんから病気の芽を持っている人間はすぐ病気になります。」 インターネット発展前の文章だからこその鋭さを持った一文だ。多様性に酔ったインターネットに生きる現代人からは、自分たちの普段を病気と形容することなんてできない。あくまでこの小説を構成する1パーツに過ぎないし、現代と比べるには発展の初期すぎるが、決して無視はできないだろう。  この作品の背景には、1990年代の少年犯罪の多発があるらしい。「キレる17歳」としてメディアに大々的に報道された。退廃的世界観で憂国を描くのは村上龍作品の魅力だろう。「限りなく透明に近いブルー」は現代のトー横界隈にどこか通ずるとこがあったり、今作は闇バイト問題につながるだろう。平和ボケや若年層の犯罪など、現代日本の陰を文学で浮き彫りにできる文章力には脱帽だ。

Posted by ブクログ

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