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長田弘詩集 ハルキ文庫
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長田弘詩集 ハルキ文庫

長田弘(著者)

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長田弘詩集 ハルキ文庫

814

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所/
発売年月日 2003/03/18
JAN 9784758430326

長田弘詩集

¥814

商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2022/01/15

読みやすかった。構えずとも、ふっと情景に連れ出して記憶を思い起こしてくれるような言葉だなあと思った。それでいて油断すると煙に巻かれる。 「ひとはねこを理解できない」「ファーブルさん」「梅干しのつくりかた」が特に好き。『食卓一期一会』からの詩はどれも好き、レシピのなかで詩を語る。

Posted by ブクログ

2016/12/10

なんとなく元気が出ないので、きれいな言葉を感じたいと選んだ詩集です。とても良いひとときでした。温かくておおらかで優しい。自己嫌悪で尖っていた心が少しまるく削れました。わたしもおおらかになりたい。優しい人になりたいです。

Posted by ブクログ

2015/10/10

今年の5月に亡くなった長田弘(おさだひろし)さんの自選詩集。実は初めて読む詩がほとんど。ビッグイシューに書評を書いていていた岡崎武志さんが褒めていたので、買ってみた。 私がよく取り上げるような社会に訴える詩はない。 岡崎武志さんもいうように「大げさなことは好まない。声高に主張...

今年の5月に亡くなった長田弘(おさだひろし)さんの自選詩集。実は初めて読む詩がほとんど。ビッグイシューに書評を書いていていた岡崎武志さんが褒めていたので、買ってみた。 私がよく取り上げるような社会に訴える詩はない。 岡崎武志さんもいうように「大げさなことは好まない。声高に主張しない。毎日を大切にし、普通に生きていく」詩ばかり。 例えはこんな詩だ。 言葉のダシのとりかた かつおぶしじゃない。 まず言葉をえらぶ。 太くてよく乾いた言葉をえらぶ。 はじめに言葉の表面の カビをタワシでさっぱりと落とす。 血合いの黒い部分から、 言葉を正しく削ってゆく。 言葉が透きとおってくるまで削る。 つぎに意味をえらぶ。 鍋に水を入れて強火にかけて、 意味をゆっくりと沈める。 意味を浮きあがらせないようにして、 沸騰寸前サッと掬いとる。 それから削った言葉を入れる。 言葉が鍋のなかで踊りだし、 言葉のアクがぶくぶく浮いてきたら、 掬ってすくって捨てる。 鍋が言葉もろともワッと沸きあがってきたら 火を止めて、あとは 黙って言葉を漉しとるのだ。 言葉の澄んだ奥行きだけがのこるだろう。 それが言葉の一番ダシだ。 言葉の本当の味だ。 だが、まちがえてはいけない。 他人の言葉はダシにはつかえない。 いつでも自分の言葉をつかわねばならない。 岡崎さんがどんな推薦文を書いたかは思い出せなかったけど、その気持ちだけは長く長くのこって、久しぶりに覗いた本屋でこの文庫本を見つけて、条件反射で手に取っていた。 詩と映画は、見て読んで見るまでは、何も言えない。というのは私の信条です。結果、いい詩にたくさん出会えた。 「あのときかもしれない(四)」の「遠く」の言葉が、私を苦く苦しめた。 「ブドー酒の日々」は、ワインを飲む日のためにポケットに入れた。 「ユッケジャンの食べかた」の最終行に出てくる「チョター!」から韓国貧乏旅行の日々が滲み出てきた。 「嘘のバラード」には誰かが曲を進呈していたことを想像した。嘘なんか言わない。ほんとさ。本当でも嘘でもないことを、ぼくはいうのだ。 「誰が駒鳥を殺したか」ぼくじゃない。ぼくが言った。 いけない、いけない。言葉に溺れちゃいけない。長田弘さんが1番嫌っていることだ。「ひそやかな音に耳澄ます」 「冷ヤッコを食べながら」 2015年10月5日読了

Posted by ブクログ

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