1,800円以上の注文で送料無料

深夜のベルボーイ
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍
  • 1222-02-04

深夜のベルボーイ

ジム・トンプスン(著者), 三川基好(訳者)

追加する に追加する

深夜のベルボーイ

1,571

獲得ポイント14P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社
発売年月日 2003/03/30
JAN 9784594039318

深夜のベルボーイ

¥1,571

商品レビュー

3

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/10/01

冒頭にスティーブン・キングの「ビッグ・ジム・トンプスンをたたえて」というトンプスン愛の短文。キングが最も感嘆していることは、「この男の、限度というものを知らないところだ。」・・という文を読んで、さあ、読みだす。 主人公は題名にあるとおり、ホテルマントンに雇われた夜間勤務のベルボ...

冒頭にスティーブン・キングの「ビッグ・ジム・トンプスンをたたえて」というトンプスン愛の短文。キングが最も感嘆していることは、「この男の、限度というものを知らないところだ。」・・という文を読んで、さあ、読みだす。 主人公は題名にあるとおり、ホテルマントンに雇われた夜間勤務のベルボーイ、ダスティ青年だ。ベルボーイというのはカウンターに待機して、客があれを持ってこい、下に降りたいといった時のエレベーター操作、料金の受け取りなどをする係のようだ。チップが入るようだ。ビルは早朝に勤務を終え、ベッドでうつらうつらしている。昨日までは平穏にやってきた。・・しかし昨日のあの心を乱すあのマーシャがが頭を離れない・・ ダスティはある事件で校長の職を追われ半病人のようになった父と暮らしている。母は少し前に死んだ。医者になりたかったが父の失職でベルボーイになったのだ。・・とびきりハンサムな顔だ、という風に最初に書かれている。復学を目指して地道に頑張っているように見えるのだが・・・ 相方の先輩バスコム、魅惑的な泊り客マーシャ、賭博師らしい泊り客、病人の父、そして「綿畑の小屋」に出てきた弁護士コスマイヤーも出てくる。裏表紙には「トンプスンが容赦なく描く、青春の悲劇」とあり、読んでいくと、事件に「巻き込まれていく」ダスティ、という風なのだが、あの弁護士コスマイヤーによってダスティの深層があぶりだされる。・・ う~ん、単純な悲劇ではなく、ダスティの内部に潜んでいた暗部だなあ。 原題が「A SWELL-LOOKING BABE」 素敵なあの娘、でいいのかな。そうだとすると、泊まり客マーシャのことか。 1954発表 2003.3.30第1刷 図書館 巻末に作品一覧と映像化作品一覧あり <映像化作品> 原作年・映像化年 ・The Getawey 1959・1972 『ゲッタウェイ』サム・ペキンパー監督/原作「ゲッタウェイ」 ・The Killer Inside Me 1952・1976「内なる殺人者」バート・ケネディ監督(日本未公開) ・Serie noire  1954・1979『セリ・ノワール』アラン・コルノー監督/原作「死ぬほどいい女」 ・Coup de torchon 1964・1981 ベルトラン・タヴェルニエ監督/原作「ポップ1280」(日本未公開) ・Kill-Off 1957・1989 マギー・グリーンウォルド監督/原作「The Kill-Off」(日本未公開) ・The Grifters  1963・1990 『グリフターズ・詐欺師たち』スティーブン・フリアーズ監督/原作「グリフターズ」 ・After Dark,My Sweet 1955・1990『アフター・ダーク』ジェイムズ・フォーリー監督/原作「アフター・ダーク」 ・Fallen Angeles”The Frightning Frammis" 1993『堕ちた天使たち「ついてない一日』トム・クルーズ監督/原作『ダブル蒸留の崖っぷち』(村田勝彦訳 「ミステリマガジン」1996.10月号)TVシリーズの1エピソード。ビデオ公開 ・The Getaway 1959・1994 『ゲッタウェイ』ロジャー・ドナルドソン監督/原作「ゲッタウェイ」1972年版のリメイク ・Hit Me 1954・1996 『ダブル・ロック 裏切りの代償』スティーヴン・シャインバーグ監督/原作「深夜のベルボーイ」 ・This World,Then the Fireworks 1983死後発表・1996『ファイヤーワークス』マイケル・オブロヴィッツ監督/原作「ファイヤーワークス」(この世界そして花火)

Posted by ブクログ