京の大工棟梁と七人の職人衆

笠井一子(著者)

• 販売会社／発売会社: 草思社/
• 発売年月日: 1999/06/25
• JAN: 9784794208965

商品レビュー

2024/09/16

職人の世界は教わるというよりみておぼえるというが、五感で体得するようなことを、聞き書きする技術はスゴイなと、つくづく感じる。すでに故人の方もおられ、貴重な一冊だと感じました。

2022/09/18

職人さんというのは日本にとっていなくてはいけないものだ

懐紙一枚分の歪みがわかる畳職人。
色の違いをなくすために大豆の煮出しを使う石材職人。
出来上がったときが1番嫌だ、とこれだけの腕があるにもかかわらず、ああすればよかった、と思うところが出てくると。

季節によっても素材が違う材料や、手入れ怠らない道具と、妥協を許さないメンタルと、職人さんの腕が集結されてできたいいものは、壊れにくく、いたにくいものなる　昔のものは補修も可能でよくできている

2022/04/30

伝統的建築を支える大工、左官、
畳師などのインタビュー集。
かつて、職人の細部に
かけるこだわりを理解する
旦那衆みたいな人がいて、
それに応え、美意識を競うように
腕を磨いた職人の最後の輝きを
感じた。
数千万円の材木をいつか使うときに
買っておく数寄屋大工、
太陽光の向きを考えながら
微調整する畳師、
仕事のあり方の違いを考えさせられた。