商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1999/07/10 |
JAN | 9784061976719 |
- 書籍
- 文庫
セバスチャン・ナイトの真実の生涯
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セバスチャン・ナイトの真実の生涯
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
兄の著作に関する描写…
兄の著作に関する描写は「架空の文学談義」のようでもあり、様々な要素に彩られた物語は複雑かつ魅力的だ。訳者あとがきによると「ここにはナボコフのほとんどすべてがある」というのもうなずける。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ナイトの「真実の生涯」をVは追う。だが、小説の最後で、Vが死に瀕したナイトとの最上の絆を感じたと思っていた瞬間、実は全く別の患者を前にしていたのだ(そしてセバスチャンは既にこの世を去っていた)、というエピソードが語られる。それにもかかわらず、この出来事によって、Vはセバスチャンという自分の役柄から抜け出せない、と語る。結局のところ、セバスチャン・ナイトの真実の生涯など手に入らず、Vが書いてきたのはセバスチャンについての小説だった、ということか。
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世に知られた人物は死後、伝記が書かれることがある。読者は伝記を読むことによりその人物がどんなことを感じたり考えたりしながら生涯を送ったかを知ることができる。自伝と違って他人が書く伝記は断片的に知り得た事実を推測と想像でつなぎ合わせて生涯を綴る。それは真実を伝えているのだろうか。架...
世に知られた人物は死後、伝記が書かれることがある。読者は伝記を読むことによりその人物がどんなことを感じたり考えたりしながら生涯を送ったかを知ることができる。自伝と違って他人が書く伝記は断片的に知り得た事実を推測と想像でつなぎ合わせて生涯を綴る。それは真実を伝えているのだろうか。架空の作家(亡命ロシア人)の伝記を書こうとする語り手(異母弟)の物語は架空の作品内容と関係者の証言、語り手の想いと思い出が錯綜し、平坦な地面を歩いているといきなり泥沼に足をとられるような内容だった。
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