ナニワ金融道 ゼニの魔力 世の中のカラクリがわかるマルクスの経済学 講談社SOPHIA BOOKS

青木雄二(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社/
• 発売年月日: 1999/08/15
• JAN: 9784062690836

商品レビュー

2024/03/10

ボイシーのサウザーさん(聖帝)より、本書にたどり着く。
ナニワ金融道の著者が、マルクス経済学を称賛した内容。
サウザーさんのラジオである程度概略は分かったつもりで、読んでみた。本書をアップデートしたのが、金持ち父さん？
【タメになった所】
宗教や文化、教育は、資本家が労働者を働かせやすい、疑問を持たないように出来ている
「死んだら天国」は、現世が理不尽でも真面目に働いていたら、救われる。も資本家理想の賜物。
ボーナスは経費が余ったから配る。

【ウーンな所】
基本、労働者が善で、資本家側が悪で書かれているが、労働者は嫌だったら資本家側に回れば？と思った。
会社設立後の会社の生存率は、期間が長くなれば低くなり、資本家もかなりのリスクを持って起業していると思われる。そのリスクを無かったことにし、「労働者は資本家にタダ働きさせられている」とは、いかがなものか。
オウムサリン事件などの極悪事件も、資本家が悪い。共産主義だったら起きない。は、共感出来ない

2011/07/01

この本の魅力は，マルクス経済学を青木雄二なりの解釈でわかりやすく説明している点。
項目別にナニワ金融道の1シーンを引用されており，ナニワ金融道という漫画の理解を助け，マルクス経済学を含む経済学への興味を掻き立てるには十分な本。

要所要所で引用される「資本論」や「共産党宣言」の一文が異様に硬い文章なのでちょっと億劫ではありました。