ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門 豊かな人生の技法

ウィリアムハート(著者), 太田陽太郎(訳者), 日本ヴィパッサナー協会

• 販売会社／発売会社: 春秋社
• 発売年月日: 1999/11/25
• JAN: 9784393132845

商品レビュー

2025/02/19

1. 瞑想の意義
- 瞑想は参加者にとって最初は恐怖を伴うが、次第に心が澄み、安らぎを得る手段となる。
- 瞑想を通じて、参加者は自己観察を行い、自分自身の内面を理解することができる。

2. ヴィパッサナー瞑想の特徴
- ヴィパッサナー瞑想は、無修正の現実を直視する方法であり、自己の心の動きを観察し、反応を学ぶことが重要である。
- 参加者は初日から九日間、沈黙を守り、精神集中の訓練を行う。

3. 精神的規律と自己観察
- 瞑想中は、参加者は基本的な道徳規律を守る必要があり、他者との交流を控えることで自己観察を深める。
- 瞑想を続けることで、心の安定を得ることができ、自己を観察しやすくなる。

4. カンマ（行為）の重要性
- プッダは、行為が未来を形成することを強調し、苦の原因を自らの行為に見出す必要があると説いている。
- 自分の行為がもたらす結果に責任を持つことが強調され、行為の動機が大切である。

5. 知恵の訓練
- 知恵は三種類（借りた知恵、頭で考えた知恵、体験した知恵）に分類され、体験した知恵が最も重要である。
- 知恵の訓練は、苦を取り除くために不可欠であり、実践を通じて真理を理解することが求められる。

6. 心の平静と気づき
- 瞑想を通じて、心の平静を保つことが重要であり、感覚に対する反応を抑えることで真の幸福を得ることができる。
- 注意深く観察することで、心が安定し、他者との関係も改善される。

7. 無常の理解
- すべてのものは無常であり、変化し続けることを理解することが解放への道である。
- 無常を体験的に理解することで、執着から解放され、真の自由を得ることができる。

8. 実践を通じた解脱
- 瞑想を通じて得られた知識と経験こそが、解脱への道を切り開く。
- 日常生活において、瞑想で学んだことを実践し、心の平静を保つことが重要である。

2024/01/21

ゴエンカ氏の講話が集められているものかな？ブッダの寓話は、わかりやすく読みやすい。

時間さえあれば、自分も10日間のコースに行ってみたくなった。日本だと、京都と千葉にあるらしい。

2021/12/19

この本で「瞑想」は近年の脳科学などの分野から研究されているものではなく、インドで伝えられてきた仏教の宗教的な側面から書かれている。
また瞑想の方法だけでなく、苦しみの正体や人間が様々なものに囚われる原因など細かく解いている。

瞑想を人生のライフハックや心身の健康のためという目的で行うなら書店のマインドフルネス関連の書籍やYouTubeの動画を見たほうが良いだろう。

実際に本場の瞑想者の話をもとに書かれているので、読んでみると最近のマインドフルネス関連のネット記事よりもずっと深く瞑想というものを知ることができる。
自分の真の幸せを追求したい、または瞑想のルーツを知りたいという人には一度読んで頂きたい本です。