商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 1998/03/25 |
JAN | 9784048730891 |
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グランド・ミステリー
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グランド・ミステリー
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
最近、比較的平易な文章で一気読みできる小説ばかりだったので、久々の奥泉ワールドではジックリ文章を読む楽しみ方を思い出させて貰いました。 既に、何冊もの奥泉光小説を読んだのちの事なので、一分節約200文字が、「...で、とはいえ...だから」、と延々と続く一つの文として表現される形...
最近、比較的平易な文章で一気読みできる小説ばかりだったので、久々の奥泉ワールドではジックリ文章を読む楽しみ方を思い出させて貰いました。 既に、何冊もの奥泉光小説を読んだのちの事なので、一分節約200文字が、「...で、とはいえ...だから」、と延々と続く一つの文として表現される形式には随分と慣れたものの、だからと言って本文中に引用形式で出てくる短く小気味よい手記などの文章とが交互に使い分けられる事で、常に変調する文章のリズムに対応することにやや苦労しつつ、しかしこの表現の使い分けこそが、奥泉光小説の深淵なファンタジー性を支えている重要な表現法であることを認めた段階で、ある程度読む早さを犠牲にしてでもジックリ読み込みたいという気にさせてくれる本だと改めて実感するのである。(と、奥泉表現を真似てみる) 第二次世界大戦と、それを無かったがごときに現代を楽しむ人の本性に対する痛烈な批判精神に基づいて書かれた小説という点で「永遠のゼロ」との共通点だと思いますが、戦争中の出来事の臨場感と、それを様々なストーリー展開で上書きして行くファンタジー性は、時系列を整然と再現して行く「永遠のゼロ」とはまた違った意味で楽しむことができた。 しかし、結構読むのに時間のかかる本でした。コスパが高い通勤本です。
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現実と虚構が入り交じり、めまいがした。ミステリーでもあり、戦争小説でもあり、恋愛小説でもあり、ファンタジーでもあり。それにしても圧倒的なディテールの描写。
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奥泉光の本を1冊!と思ってみたが、どれにしようか悩んだ。 そして、初めて読んだこの本にしてみました。 奥泉光の本は、どれを読んでも得体が知れず、キツネにつままれたまま読み終わる。という印象があります。 なのに、なぜかまたその世界に浸りたくなってしまう。なぜだろう?w なるほどよく...
奥泉光の本を1冊!と思ってみたが、どれにしようか悩んだ。 そして、初めて読んだこの本にしてみました。 奥泉光の本は、どれを読んでも得体が知れず、キツネにつままれたまま読み終わる。という印象があります。 なのに、なぜかまたその世界に浸りたくなってしまう。なぜだろう?w なるほどよくできてる。と思ったのは「石の来歴」でしょうか。 その他はいろいろ読んでも、なかなかその真実がつかみきれません。 禁煙なんていつでもできるさ!とウソブく喫煙者の気分です。 あ、ちなみに一般の方にはあまりおすすめしませんw
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