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三文オペラ(訳:岩淵達治) 岩波文庫
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三文オペラ(訳:岩淵達治) 岩波文庫

ベルトルト・ブレヒト(著者), 岩淵達治(訳者)

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三文オペラ(訳:岩淵達治) 岩波文庫

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2006/01/17
JAN 9784003243916

三文オペラ(訳:岩淵達治)

¥858

商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2010/05/28

金持ちだけが幸せに生…

金持ちだけが幸せに生きることができる社会への皮肉と批判の劇。

文庫OFF

2026/02/16

異化とは何よりもまず、観客が自分の頭を働かすように訴えることである。そうすることによって観客は、自分が見るものを受け入れることに次第に責任をもつようになり、大人の目で見てもっともらしいものだけを受け入れるようになる。劇中の中では人はすべて子供にかえるなどというロマンティックな考え...

異化とは何よりもまず、観客が自分の頭を働かすように訴えることである。そうすることによって観客は、自分が見るものを受け入れることに次第に責任をもつようになり、大人の目で見てもっともらしいものだけを受け入れるようになる。劇中の中では人はすべて子供にかえるなどというロマンティックな考え方を、ブレヒトは斥けるのである。 ──ピーター・ブルック

Posted by ブクログ

2025/12/14

本書はざっと本編を最後まで読んだ後、巻末収録のブレヒト自身による覚書を読むことを強くお勧めする。そうでないと、ただただ悪人達が己の能力を誇示し合うだけのピカレスク小説にしか見えない。もちろんその視点から読むだけでも十分楽しめるのだが、覚書を読むことで、ブレヒトがこの「取るに足らな...

本書はざっと本編を最後まで読んだ後、巻末収録のブレヒト自身による覚書を読むことを強くお勧めする。そうでないと、ただただ悪人達が己の能力を誇示し合うだけのピカレスク小説にしか見えない。もちろんその視点から読むだけでも十分楽しめるのだが、覚書を読むことで、ブレヒトがこの「取るに足らない物語」を通して、より大きな世界を捉えようとしていたことがわかる。その構想の巨大さこそが本書の特徴と言える。 「三文オペラ」、その名に違わず本作のプロットは低俗だ。乞食を斡旋する悪徳事業主のピーチャム、五人の部下を従える女好きの嘘つき男メッキース、警視総監でありながら戦友のメッキーの悪行を見逃しているブラウン、その他様々な娼婦たちによって繰り広げられる劇は高尚さのかけらもない。皆が利己的に行動し、簡単に人を裏切る。ピーチャムとメッキースのダブル悪人が他人を信用しないのは言わずもがな、娼婦たちも金が絡めば簡単に裏切るし、警視総監ブラウンですら自分の立場が危うくなるとわかった瞬間にメッキース逮捕に本腰を入れ始める。誰一人として信用に値する人物がいないのだ。所々笑える場面があるからこそ気楽に読んでいられるが、それがなければ本当に胸糞の悪くなるような展開のオンパレードになっていたであろう。しかし、だからといって本を閉じる気にはならなかった。 最初に記したように、ブレヒトはこの作品を通して、持て余すほどに巨大なとある世界を描こうとしていたのだ。覚書を読むことでその正体に気付かされるのだが、それを知った時の衝撃と言ったら、筆舌に尽くし難い。歴史の教科書にのる作品というものは、必ず理由があって取り上げられている。バルザックが『人間喜劇』を通して描きたかったものをこんな短い戯曲で表現してみせるとは...。これが偉人の作品なのか、と思い知らされた。 名のある古典というものは、あまりに有名すぎるが故に逆に興味をそそらなかったりする。そのためこの歳になるまで読んでこなかったのだが、意を決して手にとってみて本当によかった。戯曲はシェイクスピアや先日読んだモリエールくらいしか知らなかった。これからもっと渉猟していきたいと思う。

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