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楽園の泉 ハヤカワ文庫SF
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2006/01/26 |
| JAN | 9784150115463 |
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楽園の泉
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商品レビュー
3.9
36件のお客様レビュー
軌道エレベータを描い…
軌道エレベータを描いたハードSFとして有名な作品です。個人的には、何となくエピソードが散漫な感じであまり楽しめませんでした。なお、余談ですが、この作品でのスリランカは赤道直下に位置するものと仮想しています。ちゃんと書いているのですが、見落としてしまう読者が多いようなので指摘してお...
軌道エレベータを描いたハードSFとして有名な作品です。個人的には、何となくエピソードが散漫な感じであまり楽しめませんでした。なお、余談ですが、この作品でのスリランカは赤道直下に位置するものと仮想しています。ちゃんと書いているのですが、見落としてしまう読者が多いようなので指摘しておきます。
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地球の自転と同じ速度で動くことで空中に静止する宇宙ステーションから地上にケーブルを伸ばせば、全長約4万キロのいわゆる軌道エレベーターが建設できるはず。赤道直下の各候補地のうち、建設条件を唯一クリアした地点は、島国タプロバニーの霊山の頂、そこには3000年の歴史を持つ寺院が建ってい...
地球の自転と同じ速度で動くことで空中に静止する宇宙ステーションから地上にケーブルを伸ばせば、全長約4万キロのいわゆる軌道エレベーターが建設できるはず。赤道直下の各候補地のうち、建設条件を唯一クリアした地点は、島国タプロバニーの霊山の頂、そこには3000年の歴史を持つ寺院が建っていた……という筋。 歴史遺産や巨大建造物の途方もないスケール感に息を呑んだ経験は誰しもあると思う。では、その両面を併せ持った起動エレベーターのベルトが天まで伸びている様に、建設に心血を注いだ技術者は何を見るのか。意外としっとりしたシーンも多く、SF以外では味わえない情緒感がステキ。後半はプロジェクトX的なプロフェッショナルたちのアツさもあり。膨大な数の機構を積み重ねたうえで、どこかたった一箇所のミスで、膨大な予算と気が遠くなる根回し含めすべてが無に帰す技術開発のシビアさ、恐ろしさ。ロケット開発の難しさっていうのもこういうことなのかな。詳しくないけど。 とまあ主題自体は興味深いのだけど、とにかくシブい。かなり苦戦しました。
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SF界の巨匠アーサー・C・クラークによる軌道エレベーター建設を描いた作品。今日では軌道エレベーターを物語上のギミックとして取り入れる作品は数多存在するが、本作はその元祖として名高い。さらに言えば、軌道エレベーターを題材にした作品としては本作以外に知られている作品はほとんど知られ...
SF界の巨匠アーサー・C・クラークによる軌道エレベーター建設を描いた作品。今日では軌道エレベーターを物語上のギミックとして取り入れる作品は数多存在するが、本作はその元祖として名高い。さらに言えば、軌道エレベーターを題材にした作品としては本作以外に知られている作品はほとんど知られていないわけだが、その理由は本作を読了して得心した。1979年の時点でここまで細密に軌道エレベーターについて考察し、実現可能性を追求したものが出てしまっていれば、後発にとってはお手上げであろう。しかも作者は、軌道エレベーターの科学技術的側面にとどまらず、その建設をめぐる政治的・社会的・宗教的影響についても巧みに描写しているのである。軌道エレベーター建設を題材にして本作を超える作品を生み出すことは至難の業であり、それゆえ本作は唯一無二の地位を獲得しているのである。 本作はさしずめ軌道エレベーターに関する科学論文の様相を呈しており、そうした観点から取り沙汰されることが多いが、物語としても非常に味わい深い。前半部分は科学技術の発展した世界では宗教・神とどのように向き合えばよいのか?ということがテーマと思われるが、読んでいると、物語の舞台に宗教的聖地をもってくる意味があるのか?という疑問も湧いた。しかし、その意味はクラーク流の巧みな仕掛けによって最後にはすべてが明らかになる。最終的に軌道エレベーターが建設可能となったいきさつに地球外知的生命体が絡んでくるところも面白い。全体としては、主人公モーガンが軌道エレベーターの建設を進めてゆくシンプルなストーリーなのだが、特に前半部分はたびたび挿入される舞台タプロバニーの歴史に関する描写によりやや複雑な構造にもなっている。淡々と進んでいく物語は、終盤に用意されたある出来事によって一気にスリリングになり、やはりクラークが一流のストーリーテラーであることを思い知らされた。主役モーガンはもちろんのこと、彼をとりまく他の登場人物たちのキャラクターも非常に魅力的で映画のような没入感を感じられた。 『ガンダムGのレコンギスタ』で軌道エレベーターを描いたアニメ監督の富野由悠季は、人類が宇宙に行くためには目的が必要であると述べているが、私自身、本作を読んでいて軌道エレベーター建設の目的に関する意図が明確に感じられない点は不満に思っていた。しかし、エピローグを読んでみて、むしろ最初から目的が設定されていない、そういう場合もあってよいのではないか?と思うようになった。ただ、そのように思わせてくれたのは、クラークの一流の手腕ゆえなのかもしれない。
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