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警鐘(上) 講談社文庫
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警鐘(上) 講談社文庫

リー・チャイルド(著者), 小林宏明(訳者)

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警鐘(上) 講談社文庫

806

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2006/02/15
JAN 9784062753241

警鐘(上)

¥806

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2025/06/15

▼(上下巻併せた感想) シリーズの基本は、 ・どの巻から読んでもOKな作り。 ・主人公はジャック・リーチャー。アメリカ。退役軍人。 ・30代後半?40台?というくらい。(ずーっと。ここはサザエさんワールド) ・職業軍人時代は、「軍隊内警察」の腕利き捜査官。頭脳明晰、格闘...

▼(上下巻併せた感想) シリーズの基本は、 ・どの巻から読んでもOKな作り。 ・主人公はジャック・リーチャー。アメリカ。退役軍人。 ・30代後半?40台?というくらい。(ずーっと。ここはサザエさんワールド) ・職業軍人時代は、「軍隊内警察」の腕利き捜査官。頭脳明晰、格闘無敗のスーパーヒーロー。 ・別段右翼でも軍国主義でも無く、「親も職業軍人だったから」。人物像としてはむしろ文学を愛するし、冷めた自国批判も常に持っている(作者は英国人)。 ・思うところあって現役バリバリで退役して、その後は恩給でほそぼそと。しかも、敢えて自宅を持たない、安モーテルから安モーテルと移り住む、「浮浪生活」。 ・主義?として、携帯も持たない。クレジットカードも免許証も、荷物も持たない。服は汚れたら買い換える。前の服は捨てる。バスか電車かヒッチハイク。私物無しの放浪を好む。つまりこれ、たれがリーチャーを探そうとしても、絶対に見つけられない。そういう暮らしを意図的にしている。 ・で、毎回、事件に巻き込まれて、美女を救い、悪者を殺害し、次の旅へを去っていく。 (以下、ネタバレ) ▼今回の悪役は。ベトナムの戦場で悪事を繰り返し、戦死した戦友に「なりすまして」別人として米国に生還、その後、更に悪事や殺人を繰り返して、今はニューヨークでヤクザな金融業を行っているオジサンです。フック船長よろしく片腕が義手。 ▼今作の趣向は、悪役の姿は途中から読者にはばらしてます。主人公はまだ悪役に行き着かない。でも、客には見せながら進行します。悪役のエグさは相当ありますが、武力戦闘能力は手下2名くらいなんで、結局は、主人公リーチャーが、「犯人はあいつだ」ということを特定し、「あそこにいるんだ」と特定したら、あとはドンパチあって終了でした。 ▼読ませどころは恐らく2つ。 ①ヒロイン?として、<主人公の軍人時代の恩師の娘>というのが現れる。かつて十代でリーチャーに片想いしていた。今はバツイチのたくましい弁護士になっている。そして悪者に狙われている。このヒロインとリーチャーの間の、言えばロマンス進行路線が、このシリーズの通常と違って ・恩師(逝去したが)の娘だし。 ・年齢差あるしかつては妹みたいな感じだったらか、男女の気配を見せたら相手がひくかも・・・ というメンタルなハードルがあって、それをどうやって超えていくのかな、という魅力。 ②悪役が、「数十年前に別人になりすましている」設定で、その設定は終盤まで客にも明示されない。なので、 ・悪役はAさんという名前だ。Aさんは永らく行方は分からない。だが、どうもAさんという人物の過去を調べても悪者とは思えない。 というもやもやした状況に主人公と読者が置かれます。このもやもやミステリの魅力。 かと思いました。 ▼2025年6月現在だと、恐らく邦訳のあるこのシリーズは読んでしまったのかなという感じで。読みたくなったら原書で読まないとなあ。

Posted by ブクログ

2022/02/16

リーチャーが根無し草のような生活スタイルを愛するのは計画性の放棄である。計画や努力は社会的成功を目指す。そこで得られるものが何であるかよりは、羨望の眼差しが注がれることで幸福を覚えるのだろう。有名人、政治家、官僚など。ただし彼らの姿が幸せには見えない。ひょっとしたら私の眼が曇って...

リーチャーが根無し草のような生活スタイルを愛するのは計画性の放棄である。計画や努力は社会的成功を目指す。そこで得られるものが何であるかよりは、羨望の眼差しが注がれることで幸福を覚えるのだろう。有名人、政治家、官僚など。ただし彼らの姿が幸せには見えない。ひょっとしたら私の眼が曇っているのだろう。 https://sessendo.blogspot.com/2022/02/blog-post_85.html

Posted by ブクログ

2021/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2021.1.18 読了  今回はヴェトナム戦争の戦闘中行方不明者にまつわる犯罪に巻き込まれる。リーチャーの元上官ガーバー中将やその娘のジョディが出てくる。アメリカには法人類学者(骨の医者)がいて第二次大戦、朝鮮戦争、ヴェトナム戦争などアメリカが関わった戦死者の遺骨の断片から身元を延々と調べ続けている、という事実はさすがというべき。戦死者軽視の日本は猛省すべき。

Posted by ブクログ