商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 春秋社 |
| 発売年月日 | 2006/02/20 |
| JAN | 9784393118221 |
- 書籍
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インド・中国・日本 仏教通史
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インド・中国・日本 仏教通史
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仏教の根本概念:四諦と八正道 本書は、インド、中国、日本の仏教の通史を概説し、その基礎として四諦(苦諦、集諦、滅諦、道諦)を説きます。苦諦は人生の苦しみ、集諦は苦しみの原因である渇愛、滅諦は苦しみが滅した涅槃、道諦は涅槃に至る八正道という正しい実践方法を示します。仏教における「解...
仏教の根本概念:四諦と八正道 本書は、インド、中国、日本の仏教の通史を概説し、その基礎として四諦(苦諦、集諦、滅諦、道諦)を説きます。苦諦は人生の苦しみ、集諦は苦しみの原因である渇愛、滅諦は苦しみが滅した涅槃、道諦は涅槃に至る八正道という正しい実践方法を示します。仏教における「解脱」は煩悩からの解放であり、無常、苦、空、無我といった概念や、十二縁起による生存の ব্যাখ্যা、三界や五趣といった世界観、業(カルマ)とその果報についても解説されます。[i] インド仏教史:部派仏教から大乗仏教へ 仏陀入滅後、仏教教団は分裂し、戒律の解釈の違いから上座部と大衆部に分かれました。部派仏教の教理はアビダルマ仏教と呼ばれます。その後、大乗仏教が興り、菩薩の空思想や悲願を重視し、『法華経』や『無量寿経』、**『大日経』**などが重要な経典となりました。インドではナーランダー寺院が仏教研究の一大中心地として栄えました。[i] チベット仏教史と中国仏教の伝播 チベットには8世紀に密教が伝わり、アティーシャによってカルダム派が立てられました。中国への仏教伝来後、鳩摩羅什や玄奘といった翻訳者によって仏典の翻訳と教学の発展が見られました。中国仏教では、三論宗、唯識教学、禅宗、密教などの主要な宗派が発展しましたが、唐中期には会昌の破仏によって発展が妨げられました。近代には楊仁山や太虚法師らによる仏教復興の動きもありました。[i] 朝鮮仏教史と日本への仏教伝来 朝鮮では三国時代に仏教が伝えられ、百済では成実論、新羅では華厳宗が盛んになりました。日本への仏教伝来は、宗教の受容だけでなく、国家統治や文化導入の目的も伴いました。聖徳太子は仏教の精神によって統一国家を目指し、『法華義疏』などを著しました。[i] 奈良・平安時代の仏教:国家仏教と密教の隆盛 奈良時代には鎮護国家の思想のもと、国分寺や東大寺大仏が建立され、華厳宗、律宗、三論宗、法相宗といった宗派が中心となりました。平安時代には、空海によって真言密教が、最澄によって天台宗が興隆し、国家鎮護のための祈祷が行われました。また、南都仏教も密教化が進みました。[i] 鎌倉時代の仏教:浄土教と日蓮宗の成立 鎌倉時代には、称名念仏による往生を説く浄土教が広まり、法然や親鸞といった僧侶によって教えが確立されました。親鸞は他力による救済を強調し、浄土真宗を開きました。また、日蓮は法華経を中心とした日蓮宗を唱え、「南無妙法蓮華経」の題目を広めました。これらの新仏教は民衆の間に広く浸透しました。[i] 禅宗の発展と江戸時代の仏教 鎌倉時代に伝わった禅宗は、室町時代には文化に大きな影響を与え、江戸時代には幕府との関係を深めました。しかし、江戸時代には儒教からの仏教批判も強まりました。近代には、楊仁山らによる仏教復興の動きも見られました。本書は、このように仏教がインドからアジア各地を経て日本へと伝播し、それぞれの文化と社会に関わりながら多様な形で展開してきた歴史を概説しています。[i]
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