商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2006/02/25 |
JAN | 9784334924874 |
- 書籍
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弥勒の月
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弥勒の月
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商品レビュー
3.5
71件のお客様レビュー
バッテリーしかしらなかったあさのあつこさん。 大人を唸らせるようなストーリー。ぜひ次も読んでみたいです。
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信次郎の心に空いた穴と、遠野屋の抱える闇と。 人間ドラマが奥深い。 彼らに関わる岡っ引きの伊佐治がとてもよい。
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- ネタバレ
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「生きていれば、その中途で弥勒に出逢うことも、妖魔に憑かれることもある」この一言のためにできた物語の様です。 同心・木暮信次郎の捕り物記でしょうか、遠野屋清之介の逃亡記でしょうか。陰がある・ありそうな二人に引き込まれます。 清之介が遠野屋に婿入りするまでが明らかになる。”闇”からのいわゆる"抜け忍”になるのでしょうか。武家の出だから、ちょっと違うかもしれないけど…。壮絶な、悲しい、哀れな世界です。何を企てれば、諮れば、目指せば、”闇”が必要となるのだろうか、政をなすべきなのかと、訝ってしまう。闇を作れば、闇に呑まれるしかないのに、と。 そして悩む。どれだけの器量があれば、先代の遠野屋に認めてもらえるのだろうか、と。生い立ちとのギャップ、ある程度は素養があったとしても、一人前に認められるにはそれなりの辛苦があったはず。思わず、清之介の修業時代を思い描いてしまった。 物語は、おりんさんとの出会う場面で話が結ばれる。結末は別にしても、素敵な橋の一コマです。光と青春の季節がもっと続けばよかったのに、と悔やまれます。やり直すには、この一瞬があればよかったのかもしれません。弥勒菩薩だったわけが伝わる、商人として生き直す瞬間が。
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