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円環の孤独 講談社ノベルス
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円環の孤独 講談社ノベルス

佐飛通俊(著者)

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円環の孤独 講談社ノベルス

946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2006/02/06
JAN 9784061824720

円環の孤独

¥946

商品レビュー

4

2件のお客様レビュー

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2013/01/01

 積読にも程がある、六年ほど本棚で眠っていたらしい本。  時間旅行と宇宙旅行が可能になっている近未来を舞台にしたお話で、設定なりなんなりはそれっぽくSFチックではあったけど、最終的なロジックの面では納得のいく詰めがしてあったので、確かに「本格」ではあったな、と。  DNAロック式...

 積読にも程がある、六年ほど本棚で眠っていたらしい本。  時間旅行と宇宙旅行が可能になっている近未来を舞台にしたお話で、設定なりなんなりはそれっぽくSFチックではあったけど、最終的なロジックの面では納得のいく詰めがしてあったので、確かに「本格」ではあったな、と。  DNAロック式の、本人にしか解除できない鍵の設置された宇宙ホテルの一室での密室殺人事件。そこに、三年前に時間旅行をした際過去で起こった事件が絡んできて、みたいな。さらに大昔の毒殺事件やらなにやらもアクセントとしてちりばめられていて、雰囲気は好きだなぁ、と思いました。フランス文学やら詩やらも時々引っ張りだされてきて、SFなのに影があって陰鬱という対称さが面白かったのかもしれない。  難を言えば、登場人物が多国籍で名前にカタカナが多くて、誰が誰やら分かりづらかったこと。肩すかしな小ネタがいくつかあったこと、くらい。  一応ネタバレ? になるかもしれないので、以下空白反転処理。  登場人物紹介に「殺人鬼」とかって紹介してあるのは良いんだけど、「主人公の紹介が「日本人客」」だけだから何かあるのかと思うじゃん。他はみんな職業で紹介してあるのに。そこでもうひとひねりあるとかさ。最後の数ページに過去の場面を持ってくるなら、「ホグベンがバンコランの娘を騙すきっかけが彼らの過去旅行にあった」とかっていうタイムパラドックスみたいなのを組み込んであればもっと面白かったのになぁ、と。  ミステリとしては面白かったですが、物語としてもう一歩という感。  抜粋。 「生と死の判定を医者に頼るのは便宜上の理由です。医者にだって定義できないが、とにかく誰かが判定しなければ、社会生活上、都合が悪いですからね。生や死は科学的概念ではない。文化的概念、いや詩的概念かな。詩人こそ、この世で一番生や死を好むんじゃないですか?」 12.06.26

Posted by ブクログ

2010/08/22

パッと見SF要素が絡み かつ登場人物がどこかで聞いたことのある人物が これでもかと思うほど出てくるので 読者は不安に思うかもしれません。 キワモノ系だけども結末部は 普通なのでご安心を。 文中にはタイムスリップが出てきたり そのタイムスリップ内での殺人も出てきたりと 読者の興味...

パッと見SF要素が絡み かつ登場人物がどこかで聞いたことのある人物が これでもかと思うほど出てくるので 読者は不安に思うかもしれません。 キワモノ系だけども結末部は 普通なのでご安心を。 文中にはタイムスリップが出てきたり そのタイムスリップ内での殺人も出てきたりと 読者の興味をそそります。 そして最大のお楽しみは 事件解決後のエピローグにあります。 そう、ここまで全部読んだ人は どこでのお話で、何で喜んでいたか わかりますよね。

Posted by ブクログ

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