商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 人文書院 |
| 発売年月日 | 2006/02/10 |
| JAN | 9784409030738 |
- 書籍
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
少年期までを記したサルトルの自伝。文章が美しい。空想に陥りがちな少年だったようだが、無神論的実存主義者サルトルの姿はまだそこにはない。みんなの気を引くために芝居を打ち続けるペテン師であり、作家になりたいとは言うものの、それもどこまで本気かわからないまま、家族に外堀を埋められていく。自分が才能をもっていると確信できないまま、作家を志望していく。不可能な存在としての自分を救う、どこにでもいて他人と大して変わらない人間から『嘔吐』のサルトルが生まれた。そうサルトルは述べていると私は受け取った。
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まだ途中。読み進めながら書き加えていく。 幼少期のサルトル、ナルシストすぎて笑っちゃった。時代背景やその辺りの教養があまりない自分にとっては固有名詞がちょっときついが、文章表現自体はちょっと独特であり比喩的であり、割と好み。 ずっと周りに気に入られるお芝居をし続けていた。サル...
まだ途中。読み進めながら書き加えていく。 幼少期のサルトル、ナルシストすぎて笑っちゃった。時代背景やその辺りの教養があまりない自分にとっては固有名詞がちょっときついが、文章表現自体はちょっと独特であり比喩的であり、割と好み。 ずっと周りに気に入られるお芝居をし続けていた。サルトルはある日、母の朗読をきっかけに本の世界に魅了された。プラトン主義者である彼にとっては、現実のものよりも辞書の言葉のほうがリアルだった。ちなみに、お芝居をしていたのは彼だけではなかった。祖父は、この死者の子供を、死に近い自分が奇跡的に神から授かった贈り物とし、その子供のうちに自分自身の崇高さや気前の良さを見出した。他のみんなもおんなじだ。結局のところ、サルトルは存在していなかった。 だが、肉体的な話とは別に、確かに存在する人物が現れた。シモノ氏である。サルトルは彼に衝撃を受け、嫉妬した。彼は空気などのように、世界にとって、宇宙にとって、本当の不可欠な存在でありたかった。
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2011.1.11 サルトルの伝記。 実存哲学の彼のことだから、「実践」や「活動の話なのかなと思いきや・・・ なんと、対象範囲が10代前半までで、 主に家族に対しての「芝居」の様子と、読書や作文によって空想にのめりこむ様子が描かれてる。 いろんな文学からの引用が多くて、まだ...
2011.1.11 サルトルの伝記。 実存哲学の彼のことだから、「実践」や「活動の話なのかなと思いきや・・・ なんと、対象範囲が10代前半までで、 主に家族に対しての「芝居」の様子と、読書や作文によって空想にのめりこむ様子が描かれてる。 いろんな文学からの引用が多くて、まだ読んでない自分は、全然分かってないんだろうな。 解説も示唆に富んでいて、この自伝によって、サルトルを還元主義的に説明することはできないと言う。
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