商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 2005/11/04 |
JAN | 9784087747881 |
- 書籍
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マルコの夢
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マルコの夢
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商品レビュー
3.6
33件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ゴールデンウィークが過ぎても就職が決まらない一馬は、フランスで働く姉の仕事を手伝うために渡仏し、どういうわけかその後三つ星レストラン「ル・コント・ブルー」で働くことになった。 流されるように生きている一馬が、そこで自分を成長させる物語かと思いきや、今度は幻の食材「マルコ」の買い付けのために日本に戻される。 幻の食材を求めて奔走する話なのかと思いきや、話はとんでもない方向へと流されてゆく。 今日、途中まで読んだまま職場に忘れてきた「砂の女」がふいに立ち現れたかのように。 本人の意思ではないところで運命が決められていく。 絡めとられていく。 キノコに。 キノコに? ホラーでも、ファンタジーでもない、なにやらむずむずする読後感。 いや、ホラーかな、やっぱり。 だって麻痺および覚醒・興奮作用を持つ成分が含まれるきのこだけを食べてるよ、一馬ったら。 しかも一馬の水分の摂取量ハンパない。 キノコの最終形態は冬虫夏草ならぬ冬人夏草なのではないかと思い至る。 考えすぎでしょうか。
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きのこにまつわる物語。きのこでつながる人と人生。きのこをネタにこれだけ広げられるところにまず脱帽。真面目な感じで流しているけれど、「ここ笑っていい?」みたいな箇所も有。兎にも角にも面白い一冊。サクサク読める。
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突き抜けるキノコ愛に満ち満ちた純愛小説。主人公の周りで起こるあれこれも、キノコにたどり着く運命も、媚薬のような胞子で魅了するキノコの正体も、元を正せば全てはこの半次元はみ出したキノコ世界。ヒビの入った眼鏡をかけ続けたり、女性にサインをもらうのをやめられなかったり、ほんの少し関わる...
突き抜けるキノコ愛に満ち満ちた純愛小説。主人公の周りで起こるあれこれも、キノコにたどり着く運命も、媚薬のような胞子で魅了するキノコの正体も、元を正せば全てはこの半次元はみ出したキノコ世界。ヒビの入った眼鏡をかけ続けたり、女性にサインをもらうのをやめられなかったり、ほんの少し関わる僅かにずれた人たちもやけに気にかかる。すべてはキノコの計らい。何様だよ、キノコ様かよ。妙にリアルなテレビ塔の話と、収束に向け加速する幻夢が混在する幻覚小説。このシュールさを良しとする人とキノコ談義したくなる。これもキノコマジック。
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