マルコの夢 の商品レビュー
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ゴールデンウィークが過ぎても就職が決まらない一馬は、フランスで働く姉の仕事を手伝うために渡仏し、どういうわけかその後三つ星レストラン「ル・コント・ブルー」で働くことになった。 流されるように生きている一馬が、そこで自分を成長させる物語かと思いきや、今度は幻の食材「マルコ」の買い付けのために日本に戻される。 幻の食材を求めて奔走する話なのかと思いきや、話はとんでもない方向へと流されてゆく。 今日、途中まで読んだまま職場に忘れてきた「砂の女」がふいに立ち現れたかのように。 本人の意思ではないところで運命が決められていく。 絡めとられていく。 キノコに。 キノコに? ホラーでも、ファンタジーでもない、なにやらむずむずする読後感。 いや、ホラーかな、やっぱり。 だって麻痺および覚醒・興奮作用を持つ成分が含まれるきのこだけを食べてるよ、一馬ったら。 しかも一馬の水分の摂取量ハンパない。 キノコの最終形態は冬虫夏草ならぬ冬人夏草なのではないかと思い至る。 考えすぎでしょうか。
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きのこにまつわる物語。きのこでつながる人と人生。きのこをネタにこれだけ広げられるところにまず脱帽。真面目な感じで流しているけれど、「ここ笑っていい?」みたいな箇所も有。兎にも角にも面白い一冊。サクサク読める。
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突き抜けるキノコ愛に満ち満ちた純愛小説。主人公の周りで起こるあれこれも、キノコにたどり着く運命も、媚薬のような胞子で魅了するキノコの正体も、元を正せば全てはこの半次元はみ出したキノコ世界。ヒビの入った眼鏡をかけ続けたり、女性にサインをもらうのをやめられなかったり、ほんの少し関わる...
突き抜けるキノコ愛に満ち満ちた純愛小説。主人公の周りで起こるあれこれも、キノコにたどり着く運命も、媚薬のような胞子で魅了するキノコの正体も、元を正せば全てはこの半次元はみ出したキノコ世界。ヒビの入った眼鏡をかけ続けたり、女性にサインをもらうのをやめられなかったり、ほんの少し関わる僅かにずれた人たちもやけに気にかかる。すべてはキノコの計らい。何様だよ、キノコ様かよ。妙にリアルなテレビ塔の話と、収束に向け加速する幻夢が混在する幻覚小説。このシュールさを良しとする人とキノコ談義したくなる。これもキノコマジック。
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きのこに取りつかれたひとの話。 というのが一番シンプルなのかな。。 くりたさんぽく、スムーズに読み進められた。 くりたさんの小説はいつも読みやすい。 話の内容も謎っぽくて、どんなときでも読めるし気分悪くならないのが魅力。
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不気味なもの、美味しいもの、毒のあるもの、簡単に手に入らず珍重されるものなど、色も形もさまざまで生態も謎めいているものなーんだ? 答えはキノコ。 この小説には“マルコ”という架空のキノコが登場する。一度食べたら虜になるという幻のキノコである。一馬は“マルコ”を探す旅に出て、思いが...
不気味なもの、美味しいもの、毒のあるもの、簡単に手に入らず珍重されるものなど、色も形もさまざまで生態も謎めいているものなーんだ? 答えはキノコ。 この小説には“マルコ”という架空のキノコが登場する。一度食べたら虜になるという幻のキノコである。一馬は“マルコ”を探す旅に出て、思いがけない事実を知ることとなる。
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芥川龍之介賞の候補、オススメの棚にあったので読んでみた。この作者さんの本は初めて読んだけど、独特な雰囲気を醸し出す文章で、読み手を引き込む魅力がある。 けど肝心の内容は何とも言えない、すかすかした感じ。 結局分からずじまいなところもあって不気味さや疑問が残る作品だった。
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ジャケ買いならぬタイトル買い。 でもマルコという幻のキノコを探す物語で私にもってこい!ラストが美しい~
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面白かった…! 空気感がとても好き。 所々、ふふっ、と声をだして笑ってしまった。 人々の会話や、文章のリズムが魅力的。 今度キノコを食べる時に、すこし躊躇してしまいそう。 短いお話なので、もっと読みたいと思ってしまったけれど、キノコ料理のように、必要以上の量でなく、あれでちょうどいい量だったのかも。 とも思う。なんとも癖になる空気感だった。
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好き好きこのなんとも不思議な感じ。 あり得ないのに実はあるかもしれないこと。 キノコがシューって自分で裂いてくれるところが特に好き。 それと王子様との会話。にんまりしちゃう。いいね〜。
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こういう不思議な話は大好き。 ゆるそうな割には、いざ人から頼りにされると張り切っちゃう主人公とか、弟の扱いに長けた適当そうな姉さんも好き。 ダメ人間の集大成かと思っていた父親が意外にも真面目だったのには笑えた。 わたしがマルコに好かれることは、多分ないな。 ゆるそうで実はきっちり...
こういう不思議な話は大好き。 ゆるそうな割には、いざ人から頼りにされると張り切っちゃう主人公とか、弟の扱いに長けた適当そうな姉さんも好き。 ダメ人間の集大成かと思っていた父親が意外にも真面目だったのには笑えた。 わたしがマルコに好かれることは、多分ないな。 ゆるそうで実はきっちりしている人っていいなって思うよ。 周りの人を見ても、口ばっかりだもんね。 マルコは好きな人の夢の中には王子さまのいでたちで現れるんだよ。素敵だよね。
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