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たけくらべ・にごりえ デカ文字文庫
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たけくらべ・にごりえ デカ文字文庫

樋口一葉(著者)

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たけくらべ・にごりえ デカ文字文庫

638

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 舵社/
発売年月日 2005/11/15
JAN 9784807222094

たけくらべ・にごりえ

¥638

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2025/10/10

名作って読んでないのに読んだつもりになってる。 あらすじには載ってこない部分の細かい描写がとても美しい文章だと思う。声に出して読む、朗読を聞くと言う味わい方をしたいものだ。 5編とも青空文庫で読んだのだが、こちらに書かせてもらう。 「たけくらべ」 おそらく現代とそう変わらない...

名作って読んでないのに読んだつもりになってる。 あらすじには載ってこない部分の細かい描写がとても美しい文章だと思う。声に出して読む、朗読を聞くと言う味わい方をしたいものだ。 5編とも青空文庫で読んだのだが、こちらに書かせてもらう。 「たけくらべ」 おそらく現代とそう変わらない少年少女の初恋の気持ち。現代ではちょっと考えられない遊郭で育った少女と僧侶になる少年の新たな旅立ち。 わかる部分と想像する部分と。 現代の考えでいくと(と言うか、当時からも)美登利のこの年齢での選択のなさは残酷だ。 「にごりえ」 主役はお力なのだが、私はお初登場からずっとお初に感情移入してしまった。 どちらの女性にしても、生き方を自分で選べない、自分1人で食べていけない時代の悲劇だ。 「十三夜」 泣けるような場所で読んでるわけではないのに泣きそうで困った。 決心をして子供を置いて出てきたのに、父親に説得されて婚家に戻る。いくら子供が可愛いと言っても、夫に蔑ろにされ幸せなはずがない。弟のことも考え、戻らざるを得ないと考えたのだろうが、母親は返したくなかったろうが、夫に強く反論もできない。 2人の女性の気持ちに悲しくなる。 そして落ちぶれた初恋の人との再会。その原因は自分にあるかと思いつつも、少しのお金を包んで別れるしかない。 現代の話なら、その後の2人のハッピーエンドを想像したいところだが。 「大つごもり」 盗みが絶対にバレると絶体絶命のピンチに陥るが、放蕩息子に救われる話。奉公先からお金を盗むとは絶対悪いことだけど、「仕方ない」かと読み手に思わせる。家族から疎まれている放蕩息子に救われるところが良い。放蕩する彼には彼の事情がある。貧乏人にお金をばら撒いたりもしている。 一葉の貧しい人への暖かさがこの作品には出ている。 話としてもオチがありまとまっている。 「わかれ道」 これもまた悲しい男女の話であった。「たけくらべ」も「十三夜」も好きな人と一緒になれない話だった。女性は一緒になる人を自分で選べない。1人で生きていかれない。 それぞれにストーリーについての感想を書いたが、そこではないと言う気持ちがある。 恵まれない、貧しい人の心情が、流れるような美しい文体に乗っている。畳み込まれるような文体が、途切れることのない思いと重なっている。 感情移入せざるを得ない文体になっている。

Posted by ブクログ