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「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか 角川oneテーマ21
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「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか 角川oneテーマ21

大塚英志(著者), 大澤信亮(著者)

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「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか 角川oneテーマ21

817

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 2005/11/10
JAN 9784047100190

「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか

¥817

商品レビュー

3.2

11件のお客様レビュー

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2010/05/28

戦前から続く日本のア…

戦前から続く日本のアニメの背景について触れ、戦後民主主義の立場から警鐘を鳴らした本です。視点がユニーク。

文庫OFF

2014/06/28

たぶんラノベや、秋葉原のヲタク系のアニメに心酔している人達にはウケが悪い話。これからはソフトパワーだとか、コンテンツ産業が経済を活性化するとか、具体的な戦略のない経産省や政府のリップサービスにウハウハしていた人にとっては、すごく耳の痛い話が盛りだくさん。ヲタク側にいて飯を食ってい...

たぶんラノベや、秋葉原のヲタク系のアニメに心酔している人達にはウケが悪い話。これからはソフトパワーだとか、コンテンツ産業が経済を活性化するとか、具体的な戦略のない経産省や政府のリップサービスにウハウハしていた人にとっては、すごく耳の痛い話が盛りだくさん。ヲタク側にいて飯を食っているのに、こういうことを言うからこの人は嫌われるんだろうな(笑)。私は嫌いじゃないけれど。

Posted by ブクログ

2014/02/24

「クール・ジャパン」という言葉が作られ、マンガ・アニメを中心とする日本のサブカルチャーに対する国策的な期待が高まっている現在の状況を、著者は歴史的な視点から批判しています。また第2部では、各種の経済指標を読み解くことで、サブカルチャーの市場規模は期待されるほど大きなものではないこ...

「クール・ジャパン」という言葉が作られ、マンガ・アニメを中心とする日本のサブカルチャーに対する国策的な期待が高まっている現在の状況を、著者は歴史的な視点から批判しています。また第2部では、各種の経済指標を読み解くことで、サブカルチャーの市場規模は期待されるほど大きなものではないことを示そうとしています。 日本のサブカルチャーは、「アメリカ」と「戦争」という2つの影によって、その出生を規定されていると著者は考えます。1930年頃から、ベティ・ブープやミッキーマウスなどのアニメーションが受容され、そのブームに追随する形で、田河水泡の『のらくろ』などのキャラクター・ブームが生まれます。こうしたハリウッドないしディズニーの様式を取り入れることで、「キャラクター」という概念が初めて日本のサブカルチャーの中に成立することになりました。 その後、戦時下において国策としてのマンガが盛んに描かれるようになります。これらのマンガを特徴づけているのは、兵器をはじめとする科学的リアリズムです。著者は、今日のオタク的な視点の起源をここに見いだすことができると論じています。その中で著者は、記号的な「死なない身体」を持つキャラクターに「死」を付与するという試みをおこなった手塚治虫に注目します。こうした手塚の問題意識は、キャラクターが「成長」することの困難に直面した梶原一騎の劇画や、キャラクターの中に私小説的な「私」を持ち込んだ『ガロ』系のマンガに引き継がれ、やがて記号的な身体に呪縛された少女に訪れる性的な成熟の葛藤を描いた二十四年組の少女マンガ家たちによって大きく開花させられることになります。 しかし、こうした手塚以降の問題意識は現代のサブカルチャーには受け継がれていないと著者は批判します。吾妻ひでおのロリコン・マンガは、手塚的な記号的身体を持つ少女が性器を隠していることを明るみに出すという、ぎりぎりの批評性を持っていました。そうしたわずかな批評性までもが欠落したとき、キャラクターに対する「萌え」を中心価値とする現代的なサブカルチャーが誕生したと、著者は論じています。

Posted by ブクログ

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