商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2005/06/09 |
JAN | 9784167702014 |
- 書籍
- 文庫
ベリィ・タルト
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ベリィ・タルト
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商品レビュー
3.7
13件のお客様レビュー
『鳶がクルリと』、『消し屋A』、『遠くて浅い海』。どれもそこそこ面白くて好きだったヒキタクニオ。『遠くて浅い海』では大藪春彦賞を受賞しているとおり、文体はハードボイルド。 本作はひょんなことから芸能界に入った美少女リンの成長物語。神宮の花火大会の日、眺望のいいマンションに紛れ込...
『鳶がクルリと』、『消し屋A』、『遠くて浅い海』。どれもそこそこ面白くて好きだったヒキタクニオ。『遠くて浅い海』では大藪春彦賞を受賞しているとおり、文体はハードボイルド。 本作はひょんなことから芸能界に入った美少女リンの成長物語。神宮の花火大会の日、眺望のいいマンションに紛れ込んだリンは、元ヤクザで芸能プロダクション社長の関永(せきえい)と出会います。彼女にただならぬアイドル性を感じ取った関永はすぐにスカウト。リンの母親は一見キャリアウーマン、その実ほとんどビョーキの男狂い。そんな母親と折り合いが悪く、家を飛び出してきたところだったリンは、住む場所を用意してくれると聞いて芸能界入りを了承。アイドルになるべく食事制限やスキンケアに涙ぐましいほど努力。関永の父親でオカマ美容師の仁(じん)が課すノルマをきっちり守り、どんどん美しくなります。しかし、関永の思惑どおりに人気が急上昇しはじめた頃、大手プロダクションから横槍が。関永がリンを手元に置きつづけるには母親の承諾書が必要で……。 売れっ子アイドルになるにはここまでしなければならないのか、そして売れはじめるとプロダクション同士でこんなにも激しい取り合いをするのかと、リアルに感じて驚くものの、私にはリンがそれほど魅力的には思えず。関永も含め、芸能プロの偉いさんと17歳の小娘との絡みがかなり気持ち悪く、なんだ興味ないふりしてて結局ヤルのかよとゲンナリ。たとえ小説の登場人物であっても、硬派は硬派のままでいてほしいと思うのはダメですか?
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ヒキタクニオ氏の作品に登場する職人気質の男たちはいつも格好良く、そしてどこか寂しい。本書でもその格好良さが存分に発揮されており、暴力的なエピソードでも読んでいてかなり心地よくなる不思議な魅力があります。 でも小松崎の最後に取った行動だけは、それはないんじゃない?と言いたくなった。...
ヒキタクニオ氏の作品に登場する職人気質の男たちはいつも格好良く、そしてどこか寂しい。本書でもその格好良さが存分に発揮されており、暴力的なエピソードでも読んでいてかなり心地よくなる不思議な魅力があります。 でも小松崎の最後に取った行動だけは、それはないんじゃない?と言いたくなった。 今のところ続編はないようだけど、是非書いて欲しいなぁ。
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元ヤクザ者との色恋もの?いやいや、そうじゃないな。青春ものに近いかな。最後は、こうすっきりとして、何処となく哀愁が帯びる一冊。
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