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雑兵たちの戦場 新版 中世の傭兵と奴隷狩り 朝日選書777
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雑兵たちの戦場 新版 中世の傭兵と奴隷狩り 朝日選書777

藤木久志(著者)

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雑兵たちの戦場 新版 中世の傭兵と奴隷狩り 朝日選書777

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞社
発売年月日 2005/06/25
JAN 9784022598776

雑兵たちの戦場 新版

¥1,430

商品レビュー

4.3

13件のお客様レビュー

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2025/03/25

戦国時代といえば有名武将を連想するが、この本で取り上げられているのは、武士とも呼ばれない身分の低い兵卒たち。 戦場では掠奪が当たり前で、城攻めという目標そっちのけで掠奪し、その戦利品には人も含まれており、人は奴隷として東南アジアやポルトガルへ売られていったこと、 東南アジアでは...

戦国時代といえば有名武将を連想するが、この本で取り上げられているのは、武士とも呼ばれない身分の低い兵卒たち。 戦場では掠奪が当たり前で、城攻めという目標そっちのけで掠奪し、その戦利品には人も含まれており、人は奴隷として東南アジアやポルトガルへ売られていったこと、 東南アジアでは傭兵として動員されていたことや好戦的な民族と海外からは見られていたことなど、知らないことが多かった。 ヨーロッパ方面に売られた奴隷はどのように生きていたのだろうという疑問が沸いた。 農閑期などには食糧不足が深刻になるため、収穫狙いで出稼ぎで出兵し食いつなぐ”食うための戦争”をしていたという。 戦争は、いつの時代も掠奪を伴い、小説やドラマで描かれるような「武将に忠義を尽くす武士たち」という戦国時代というイメージがファンタジーだと思い知らされる。 当時、仏教が普及していたと思うのだが、慈悲の心や道徳観などは、どうだったのだろう。 子を売り、親を売る、庶民の日常生活がサバイバル状態のこの時代に生まれなくてよかったとすら思ってしまう。 豊臣秀吉の朝鮮出兵は秀吉の認知症や乱心説などのイメージが強かったが、国内統一後、戦場での掠奪の機会を海外に求め、公共事業(鉱山の採掘、築城)や地方の過疎化の防止など、略奪のエネルギーを抑え込むための苦肉の策を凝らしていたことなどを知り、これまでの秀吉のイメージが一変した。

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2024/12/16

前回読んだ日本人奴隷の流れで戦国時代に人間がどう扱われてたかについて気になって読んでみた。面白かったんだけどなんだか全然読み進められなくてめちゃくちゃ時間かかった。大名同士の戦争では人身を含めた略奪がされ放題だったこと、戦争は産業だったことなどは教科書通りの理解しかなかったので新...

前回読んだ日本人奴隷の流れで戦国時代に人間がどう扱われてたかについて気になって読んでみた。面白かったんだけどなんだか全然読み進められなくてめちゃくちゃ時間かかった。大名同士の戦争では人身を含めた略奪がされ放題だったこと、戦争は産業だったことなどは教科書通りの理解しかなかったので新しい視点を与えてくれた。朝鮮への出兵も国内に平穏をもたらした結果のエネルギーの向け先と考えられるってのもなかなか興味深い。諸外国から日本の傭兵は獰猛だと語られるほどにこの時代に海外への人の流出が多かったのも前回の本と合わせて理解が深まった。戦国から豊臣徳川までの時代のイメージが変わった。

Posted by ブクログ

2022/05/04

中世の西欧の戦争は 領土を広げるのが目的で  日本の戦争は食うために行われていると  戦国時代に日本に来ていたポルトガル生まれの宣教師が  書きとめていたそうだ。 そうなんですか?と 思いつつ読み進めると なんと 戦国時代は 秋は収穫があるが 備蓄が薄くなってくる  春先から...

中世の西欧の戦争は 領土を広げるのが目的で  日本の戦争は食うために行われていると  戦国時代に日本に来ていたポルトガル生まれの宣教師が  書きとめていたそうだ。 そうなんですか?と 思いつつ読み進めると なんと 戦国時代は 秋は収穫があるが 備蓄が薄くなってくる  春先から 死亡率が下がっていたらしい。 戦国時代は本当に毎日が大変だったようです。 そして、その飢えの対処として 戦なのです。 戦によって 勝った方は その土地で略奪をしたそうです。 金品は勿論 人も。 人は奴隷として 使われたり、諸外国に売り飛ばされていたそうです。 貧農では 春先の食べ物が少ない時期に 食い扶持を減らす為にも 出稼ぎ=戦に行く 事が当たり前のようだったそうです。 しかし、秀吉が天下統一をして、戦のない日本を作ってしまったので、収入=略奪をする事ができなくなって 困った人達の為に?!朝鮮戦争を始めたそうです。 しかし、この戦争も終わってしまうと また 傭兵たちが あぶれてしまいました。 すると 次の時代には 各地で鉱山 が発見されて ゴールドラッシュです。 とはいえ、そうなると 農民が農地を放棄して いくと 年貢が減るとう事でさまざまな規制も設けたそうです。この時代の 禁令などを読み解いていくと 政府が色々頭を悩ましているのが わかります。 で、最後には公共事業=城建設です。 こうして 政府は力の有り余った 傭兵たちの エネルギーを 押さえ込むために色々工夫したそうです。 とはいえ、町に人が集中して 争い事や すり 強奪なども多発していたので 五人組とか 農民をその地から 離れられないような 規制を引いたりしたそうです。 歴史の苦手な私ですが どうにか 読み終えました。 なんか 読み終えて 今と根本的に変わっていないような 気がしました。

Posted by ブクログ