商品詳細
内容紹介 | 内容:ちょっと歪んだわたしのブローチ. 水いらず. 日付のある物語. ザーサイの甕. 野球王. 枯葉の中の青い炎 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2005/01/27 |
JAN | 9784104563029 |
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枯葉の中の青い炎
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枯葉の中の青い炎
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☆2.5 通俗小説 さすが、丸谷才一の弟子といふか。市民小説といふ名の通俗小説だ。 表題作「枯葉の中の青い炎」は凝ってゐて、すこし泣けてくる。しかし、全体的にストーリーといひ、描写といひ、通俗そのものだった。 「ちょっと歪んだわたしのブローチ」は、往年の夫不倫から始まる。そ...
☆2.5 通俗小説 さすが、丸谷才一の弟子といふか。市民小説といふ名の通俗小説だ。 表題作「枯葉の中の青い炎」は凝ってゐて、すこし泣けてくる。しかし、全体的にストーリーといひ、描写といひ、通俗そのものだった。 「ちょっと歪んだわたしのブローチ」は、往年の夫不倫から始まる。その不倫相手とのなれそめは展覧会で、その後、偶然に東京駅で再開しする。 その不倫相手は、寝床で海外の昔話を聞いて感心するタイプのインテリ女子大生で、別れる5日前になると突然泣きだす。(ここらへんがいかにも現実感のない都合のいい女子大生だらう。) 妻はそのあひだに、夫と女子大生が同棲する部屋の前のマンションの部屋を借りて、偵察する。保証人がゐないまま借りたので、その不動産屋の社長が、雇ってるOLをクビにするからウチで働いて愛人になってほしいみたいな発言をする。(ふたたび読者はここで、は?と面を喰らふ。こんな堂々とセクハラする不動産屋のおやぢがゐるか。) なんだか安っぽい昼ドラのやうな、実在感のない設定ばかりだ。結末への復讐譚も、まあ、人物の服装とか、外の場景とか、長い長いモームのいふところの「橋」を読まされたわりには、徒労感しかない、リアリティのない浅い話を読まされた慨嘆しか残らなかった。 辻原登は、人間性の深堀りをする純文学的な作家ではない。ストーリーを積み立てる娯楽小説家のほうに才能がある、といふことだ。
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なんか嫌な話から始まった、 短編集だった 前半の3篇と後半の3篇で趣きが異なっていた 全体的にファンタジーなのかな
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6編の短編からなる. 前半の3遍はボルヘスのような幻想的で奇妙な話.辻原登がこのようなテイストの話を書くとは知らなかった. 自分の好みはスタルヒンが主人公の表題作(第31回川端康成文学賞を受賞している).スタルヒンが300勝を達成した西京極球場での試合と,スタルヒンそしてもう1人...
6編の短編からなる. 前半の3遍はボルヘスのような幻想的で奇妙な話.辻原登がこのようなテイストの話を書くとは知らなかった. 自分の好みはスタルヒンが主人公の表題作(第31回川端康成文学賞を受賞している).スタルヒンが300勝を達成した西京極球場での試合と,スタルヒンそしてもう1人の主人公であるアイザワ=ススムの過去,さらには魔術(!)とを交え,謎が多いとされるスタルヒンの自動車事故死に収斂させる手腕は見事だ.
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