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創作力トレーニング 岩波ジュニア新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2005/01/20 |
JAN | 9784005004942 |
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創作力トレーニング
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創作力トレーニング
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商品レビュー
3.8
8件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
文章を書くって難しい。そんな悩みに直面して手に取った本。ライターとして活動していますが、文章を書くことに関しては課題ばかり。他の人の視点を介してやっと最も伝わる表現にたどり着けるなど、長年願っても願っても、なかなか自分のものにならない技術でした。しかしこの本を一読し、ああ、文章ってこういうところを見るのかと、眼から鱗が。 「文章表現とは、自分自身の内面をより深く見つめ、自分以外の人とより深くつながろうとする行為」 「言語的な特徴や表現の工夫、その文章のもたらす効果や主題との関わりを自分なりに記録する文体研究ノート」 「最終的には、個人の感情や考えを誰かに伝えるための、あなた自身の言葉を見つけて欲しい。「読解」という山の頂上に「自己表現」という旗を立てて欲しい」 「知識として理解した文章の様式を、自分のものとして吸収し、自覚して文章を書く、という練習を積み重ねることが、結局は自分らしい「オンリーワン」の文章を書けるようになる近道なのです」 もう遅い、なんてことはなく、上記の言葉を胸に、自分の言葉を見つけ、まだまだ続く言葉と共にある人生を歩んでいきたいと思います。
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この『創作力トレーニング』を読んで何に驚いたかというと、本の中で紹介されている高校生たちの作品と自説解説。戯曲を元に書いた詩であるとか、夏目漱石の『こころ』を視点を変えてマンガ化したものであるとか。でもせっかく創作力伸ばそうと思っても、ここで紹介されている見本がエグすぎて、やる気...
この『創作力トレーニング』を読んで何に驚いたかというと、本の中で紹介されている高校生たちの作品と自説解説。戯曲を元に書いた詩であるとか、夏目漱石の『こころ』を視点を変えてマンガ化したものであるとか。でもせっかく創作力伸ばそうと思っても、ここで紹介されている見本がエグすぎて、やる気削がれるんじゃないかと、思わなくもないけれど…… 著者によるとアメリカでは文学作品を学校で教えるとき、その表現の技術を分析し、その技術が使えるかどうか、オリジナル作品を創作させるそうです。対して日本では創作より読解力を重視した国語教育が主流です。 そこで著者は読解から一歩進み、そこで受けた感情や考えを表現することこそが、社会生活を送る上で大事として、この本を書いたと著述しています。 まず第1章で「不思議」を「フシギ」と書き換えることであったり、三点リーダの効果や、人物によって言葉使いを変えたりといった、基本的な表現技法の話と、印象的な文章表現を記録し、さらにその文章の表現上の工夫や効果を記録する、文体研究ノートのすすめが書かれています。 続く2章では創作力を伸ばすトレーニングとして、文学作品を土台にそこから脚本や詩などを創作するというものが紹介されています。そして大事なのが、創作物に対し自己分析や解説を加えることだそう。 ここで先に書いた高校生の作品紹介に移るわけですが、まあその完成度といったら……。実際の作品もそうなのですが、自作解説がとにかくすごい。作品に対しての読み込み度がそこからうかがえるし、狙いがここまではっきりあるのか、とただただ感心してしまいます。素晴らしい作品とか文章って、単に経験や感覚だけのものでは無いのだな、とハッキリと分かります。 詩やマンガといった文学方面だけでなく、3章では手紙や企画書といったフォーマルな文章表現のトレーニングの話がされているのも良かったです。ここで紹介されている企画書作成の手引きとか、研究論文の様式例は、大人や大学生でも参考になりそう。 文体研究ノートについては、昔自分も同じようなものをやろうとした覚えがあります。なぜこの作家の文章は読みやすいのか、なぜこの作家の文章は心に残るのか。美しい描写はどうやったら書けるのか。共通する要素はどこかにきっとあるはず、と思ったからです。 でも大抵は読むのをやめられず、あとでその文章を探してもなかなか見つからなくて、結局すぐに止めてしまいました(そもそもこういうのって、初読の本でやるべきではなく、既に読んだ本でやるべきなのでしょうけど……) 現状、時間を取ることは難しいのですが、文体研究ノートみたいなものは、またやってみたいなあ、と思いました。 余談ですが、海外作品を読んでいると作者の謝辞のところでたまに、ライティングスクール関係の人に言及する人がいます。 この本を読むまでは、そうしたライティングスクールには懐疑派だったのですが、アメリカの教育の話を読んでいると、創作って感性や必要最低限の文章力じゃなく、教えられる技術があるんだなあ、と実感しました。そういえば創作に関する技術本もだいたい、日本よりアメリカのものの方が充実してるもんなあ。やっぱり国の教育や考え方の違いは大きいのでしょうね。
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子供向けの本ではあるんでしょうが、なかなか使えそうなアイデアがありました。 ↓ ☆文体研究ノートを作ろう 気になった文体をコピーしてノートの左ページにはる。 右ページにはどうして面白いと感じたのか?書いていく。 書き溜めていくことで作家ごとの比較ができる。 ①工夫されている表現 ...
子供向けの本ではあるんでしょうが、なかなか使えそうなアイデアがありました。 ↓ ☆文体研究ノートを作ろう 気になった文体をコピーしてノートの左ページにはる。 右ページにはどうして面白いと感じたのか?書いていく。 書き溜めていくことで作家ごとの比較ができる。 ①工夫されている表現 ②その効果 ③主題や作者のメッセージとの関わり。 ↑ これ、文章力の向上とか、思考力を高めるために すごく役立ちそうだなぁと。 で、ここではコピーと書いていますけど、 私的には、思い切って紙の本をビリっと破いて ノートに貼りけていってもいいかなぁと思います。 今は古本でよければ安いですからね。 Amazonマケプレでもブックオフでも よほど稀覯本でなければいつでも入手できますしね。 試してみたいと思います。
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