岩田専太郎 挿絵画壇の鬼才 らんぷの本

松本品子(編者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2006/01/30
• JAN: 9784309727493

商品レビュー

2016/08/04

白皙の美形挿絵画家岩田専太郎先生(森山未來似)。生涯描いた挿絵は六万枚！どの挿絵も明治生まれの江戸っ子らしく粋で大衆性も持ち合わせている艶めかしい画風。専太郎が遊びの先輩から伝授された「モテる秘訣」一、酒を呑んでも酔っ払わない。一、自分だけいい気になって長居しない。一、女の姿形を批評しない。一、手など女の体に触れたがらない事。一、自慢話をしない。一、サービスその他に不足を言わない。一、金銭を惜しまない。一、女性に親切に。一、親切にした結果を驕らないこと。一、大声でしゃべらない。一、モテたいと思わない事。

2015/05/04

岩田専太郎の世界2、3、4
毎日グラフ別冊
昭和52年11月25日～昭和53年1月15日発行、各1,300円
2015年5月2日、新潟寺尾前通BF

2009/03/10

挿絵画家・岩田専太郎の作品集。
表紙にあるような「専太郎美人」と呼ばれる美人画も美しいのだが、個人的にはモノクロのペン画が圧倒的に面白いと思う。ビアズリーに影響された白と黒のコントラスト、滑らかな線、余白をたっぷり取ったドラマティックな構図に流れる着物。
しかしこの本は美人画の方に焦点が当てられているのか、帯に「生涯に6万枚描いた」と書かれている割にはペン画の作品の収録数が少ないのが少しがっかり。
また、作品展に合わせて出版されたものなので文字の資料もそれなりの分量があり、岩田専太郎本人を知るには良いかもしれないが画集として見ると物足りない感じがする。