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イスラームの神秘主義と聖者信仰 イスラーム地域研究叢書7

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商品詳細
内容紹介 | 内容:スーフィズム・聖者信仰複合への視線 赤堀雅幸著. 聖者信仰:聖者信仰研究の最前線 赤堀雅幸著. ガザーと聖者,その記述と観念 今松泰著. バングラデシュのマイズバンダル教団における血縁的系譜と霊的系譜 外川昌彦著. タサウウフ:タサウウフ研究の最前線 東長靖著. 神秘主義の聖者とイマーム派のイマーム 鎌田繁著. ネオ・スーフィズム論争とその射程 大塚和夫著. タリーカ:タリーカ研究の現状と展望 堀川徹著. タリーカにおける世襲の問題 矢島洋一著. 西アフリカのタリーカと社会変動下の集団編成 坂井信三著. サイイド・シャリーフ:サイイド・シャリーフ研究の現状と展望 森本一夫著. シャリーフィズム,象徴,歴史 A.セブティ著 斎藤剛,森本一夫訳. 北インド・ムスリム社会のサイヤド 小牧幸代著 |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会/ |
発売年月日 | 2005/01/25 |
JAN | 9784130341875 |
関連ワード | 赤堀雅幸 / 東長靖 / 堀川徹 / 哲学・心理学・宗教 |
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イスラームの神秘主義と聖者信仰
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本書は、イスラームの神秘主義(スーフィズム)と聖者信仰が複合的に織りなす営み(スーフィズム・聖者信仰複合)を、イスラームの歴史、思想、社会における重要性から多角的に探求する。イスラーム主義への偏った理解を相対化し、イスラームの多様な「今」を総合的に捉え、未来を見通す洞察を提供する...
本書は、イスラームの神秘主義(スーフィズム)と聖者信仰が複合的に織りなす営み(スーフィズム・聖者信仰複合)を、イスラームの歴史、思想、社会における重要性から多角的に探求する。イスラーム主義への偏った理解を相対化し、イスラームの多様な「今」を総合的に捉え、未来を見通す洞察を提供することを目指す地域研究叢書の一冊。 従来の研究は分野別・地域限定的で、この複合体の全体像や地域横断比較は不十分だった。本書は、思想、歴史、人類学の研究者が精緻な事例研究に基づき、超時代的・超地域的な理論の再構築を目指す。 第1部「聖者信仰」では、研究の現状と課題(赤堀)、オスマン帝国における聖者像(今松)、バングラデシュにおける血縁と聖性(外川)を扱う。オスマン帝国では、イスタンブル征服伝説に見るように、スーフィー聖者だけでなく殉教者や戦士も聖者と見なされ、出来事に聖性を付与した。バングラデシュのマイズバンダル教団では、楽曲伴うジキル儀礼を行い、ムスリム以外からも信仰を集める。聖者の後継原理として血縁(アウラッド)、霊的継承(コリファ)、制度的後継(サッジャダナシン)が共存し、教団の多様性を支える。 第2部「タサウウフ(スーフィズム思想)」では、東長が研究の現状と理論的探求の方向性を示す。特に後期スーフィズムの文献研究不足を指摘。10世紀のサッラージュによる初期スーフィー像分析を通じ、預言者の教友との繋がりを強調することでイスラーム的正当性を確立しようとした試みや、スーフィー聖者(ワリー)概念の形成過程を探る。 第4部「サイイド・シャリーフ問題」では、預言者ムハンマドの血統を受け継ぐ人々の研究の現状と展望(佐藤)、モロッコのシャリーフィズム(セプティ)、北インドのサイヤドの地位(小牧)を論じる。サイイド・シャリーフ研究は未だ発展途上であり、彼らの遍在性に着目した比較研究や、系譜記録などを用いたミクロ研究が求められる。モロッコでは血統(ナスブ)と神の恩寵(バラカ)が地位の根幹をなし、系譜文献が独特の心象世界を示す。北インドではサイヤドは社会階層の最上位に位置し、血統の純粋性を維持するための婚姻慣習や、特別な贈与(ハディヤ)を受ける慣行が見られる。 本書は、イスラーム世界の多様な信仰実践を具体的に示し、今後のイスラーム研究の礎となることを目指している。
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