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心のなかの冷たい何か 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
発売年月日 | 2005/12/22 |
JAN | 9784488417024 |
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心のなかの冷たい何か
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心のなかの冷たい何か
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商品レビュー
3.4
32件のお客様レビュー
作者と同姓同名である、若竹七海が主役を務めるシリーズの二作目にして、(恐らく)最後の作品。 前作同様凝った構成が目を惹きますが、こちらはハードボイルドの雰囲気が色濃い印象で、後に発表される葉村晶シリーズへの繋がりが感じられます。 作者の持ち味であると思われる、悪意や狂気といっ...
作者と同姓同名である、若竹七海が主役を務めるシリーズの二作目にして、(恐らく)最後の作品。 前作同様凝った構成が目を惹きますが、こちらはハードボイルドの雰囲気が色濃い印象で、後に発表される葉村晶シリーズへの繋がりが感じられます。 作者の持ち味であると思われる、悪意や狂気といった歪なものを抉り出す技巧が、すでに確立されているのも見事でした。 もう一つの持ち味である軽快さは影を潜めていますが、この重くて暗い内容はイヤミスと呼ぶに相応しい一冊ではないかと思います。
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中編2編の連作。旅で知り合った女性が自殺未遂をし、彼女から「手記」が送られてきた。手記に沿った形で事件の真相を追う。叙述トリックがお見事。第1話の最後はあっけに取られ「そうかー」と唸り、第2話はさらにその手記を深く掘り下げながら真実に対峙する。けっこう重い内容だった。
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- ネタバレ
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若竹七海に送られてきた、一ノ瀬妙子からの手記。彼女はガスによる植物状態になっていた。その中身は「ねえさん」へ訴えかける罪の告白であり、そこは瀬沼透の手記。最後には妙子が透を止めるシーンがあって、妙子は石井友代のことで会社に潜入していた、というところで終わる。 パニックになったけど、ここまでが妙子の手記で、第2章では七海が妙子の周りにあたって犯人を突き止めようとする。手記と人物が一緒なのに役割が違っていて混乱するけど、とめられないほど恐ろしいし、面白い。人の悪意とか自分よがりなところが出ている。救いは?
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